「TikTok広告を出稿しても、思ったようなクリックや反応が得られない」「広告を見たユーザーの興味を引けなかった」という課題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
こうした課題を解決するために必要なのが、適切なターゲット設定です。
本記事では、TikTok広告において、ターゲティングを設定する方法について解説し、正確なターゲット設定ができるようにするコツをお伝えします。
TikTok広告ターゲティングの必要性
TikTok広告のターゲティングは、特定の利用者に対して効果的に広告を配信するための機能です。
この機能を使うことで、広告主はユーザーの嗜好や興味、行動傾向などを分析し、その情報をもとに最適なターゲットを定めることができます。例えば、年齢、性別、言語、興味、行動履歴などが指定できます。
Twitter広告のターゲティングシステムと似ていますが、Twitterでは特定の個人を対象としたターゲティングをすることができません。そのため、TikTokのターゲティングシステムは、より細かく、効果的な広告配信が可能となっています。
TikTok広告のターゲティング設定方法
TikTok広告の運用で、ターゲティングを設定する方法は、主に以下の2点です。
- 広告セットからターゲティングを選択する
- 配信対象モードから選択する
上記の2点はTikTok広告において、ターゲティング設定をする一般的な手順です。それぞれの手順の内容について詳しく解説していきます。
広告セットからターゲティングを選択する
運用型広告の広告アカウントの構造は、キャンペーン、広告セット、広告の3つの階層で成り立っています。また、各階層では、配信に必要となるさまざまな情報を設定していきますが、ターゲティングの設定をする場合は広告セットで行います。
FacebookやTwitter、LINEの広告管理画面と同様に、TikTok広告においても広告セット(広告グループ)で設定できる点において、他のSNSと共通しています。
広告セットは、プロモーションの目的や予算など、広告の設定をまとめるためのグループです。さらに、広告セットでは複数のターゲティングパターンを組み合わせることができます。
たとえば、性別の項目で「男性」を設定し、ユーザーの興味に基づく項目で「ファッション」を設定することで、ファッションに関心のある男性ユーザーのみに狙いを定めることが可能になります。
配信対象モードから選択する
配信対象モードから設置する方法として、各配信対象モードについて説明していきます。
- カスタム配信対象
- 自動配信対象
それぞれどのようなモードであるかを説明しながら、ターゲティングを設置する方法を解説していきます。
カスタム配信対象
このモードを使用することで、広告主は自分自身でターゲットユーザーをセッティングすることが可能です。
例えばユーザー属性や、興味関心、カスタムオーディエンスなどを設定できます。また、広告主が自身のターゲットユーザーをより詳細に設定できるため、広告の効果的な配信が可能となります。
次の章では、TikTok広告のターゲティングの種類や属性についてさらに詳しく解説します。
自動配信対象
このモードを使用すると、広告のターゲットユーザーを全自動で設定し、配信を行います。このモードでは、配信地域と言語を除いて、ターゲティングの設置をすべて機械に任せることができます。
TikTokのシステムはユーザーの行動データやプロフィール情報を分析し、広告の効果的な配信先を自動的に決定します。このため、広告主は、ターゲットユーザーの属性や関心を手動で設定する手間がありません。
ただし、配信地域と言語以外のセッティングを行うことができないため、細かく設定したい場合はカスタム配信を使用しましょう。
TikTok広告のターゲティングの種類
TikTok広告では、さまざまなターゲティングの種類が提供されており、大きく分けた内容は以下の通りです。
- デモグラフィック
- ユーザーリスト
- 興味関心&行動
- デバイス
具体的にどのようなターゲティングが可能なのか、詳しく見ていきましょう。
デモグラフィック
ユーザーの年齢、性別、地域、使用している言語などの属性情報をセッティングすることができます。
年齢の設定
年齢のセッティングでは、広告をリーチさせたい対象ユーザーの年齢を13〜17歳、18〜24歳、25〜34歳、35〜44歳、45〜54歳、55歳以上、または無制限の中から選択します。例えば、若年層に向けた広告を配信したい場合は「18〜24歳」を選択します。
性別の設定
性別の設定では、広告を配信する対象ユーザーの性別を男性、女性、または無制限の中から選択します。
例えば、女性ユーザーに特化した広告を配信したい場合は「女性」を選択します。両性に向けた広告を配信したい場合は「無制限」を選択します。
地域の設定
ロケーション(地域)の場合では、広告を配信させたいエリアを選択します。日本では国単位だけでなく、都道府県単位でも地域を絞ることが可能です。特定の地域において広告を展開したい場合は、該当するエリアを選びます。
言語の設定
言語の場合は、広告の配信をする対象のユーザーが用いる言語を選択します。広告はユーザーのアプリで設定されている言語を基準にターゲティングされます。言語に基づいて狙いを定めることによって、特定の言語を話すユーザーに対して適切な広告の配信が実現します。
これらの情報を的確に設定することで、広告を特定の性別、年齢層、地域、言語に合わせてターゲティングすることが可能になります。
ユーザーリスト
ユーザーリストには、カスタムオーディエンスと類似オーディエンスの2つの種類があります。カスタムオーディエンスでは、過去に自社サイトにアクセスしたユーザーや特定の顧客リストなどを指定して、広告を配信します。
類似オーディエンスでは、既存のユーザーリストを基にして、類似の属性や行動パターンを持つユーザーに広告を配信します。
興味関心&行動
興味関心&行動の場合では、ユーザーの興味関心や行動に基づいて広告をターゲットします。例えば、スポーツ、音楽、料理、ショッピング、コスメ、デジタル家電など20種類のジャンルから広告を表示したいユーザーを選択することができます。
また、アプリのインストールやクリックなど、最近のコンテンツとのやり取りに基づいて広告を配信することも可能です。
デバイス
デバイスの場合では、ユーザーが使用しているデバイスを判別して、広告をターゲットします。
これには、特定のモバイルデバイス、オペレーティングシステム、デバイスのモデルなどが含まれます。したがって、広告主は、特定のデバイスを対象に広告を表示することができます。
TikTok広告でターゲティングする時のコツ
TikTok広告で効果的なターゲティングを行うためのポイントを以下に紹介します。
- 最初からターゲットを絞り込みすぎない
- 効果測定を行い改善を繰り返す
広告の効果を最大化するためには、どのようなコツを押さえればよいのか、詳しく解説していきます。
最初からターゲットを絞り込みすぎない
最初からターゲットを過度に絞り込むことには注意が必要です。なぜなら、ターゲットを絞り込みすぎると、広告のリーチが制限されるからです。
特定のユーザーグループにのみ広告を表示する場合、そのグループに属するユーザーの数が限られるため、広告を効果的に配信するためには広告費を増やす必要が生じる場合があります。
また、ターゲットを絞りすぎると、広告配信の最適化が難しくなることがあります。最適化は、広告のクリック率やコンバージョン率などのデータに基づいて行われますから、ターゲットが狭すぎると、データが不足し、最適化の精度が低下する可能性があります。そして、いざ広告を出してみると、予想とは異なるユーザーからの反応が良い場合があります。
ターゲットをある程度広く設定することで、新たなユーザーセグメントを発見し、広告の効果的なターゲットを見つけることができます。
効果測定を行い改善を繰り返す
ターゲティングする際は、効果測定を行い改善を繰り返すことが重要です。
TikTok広告では、効果測定を通じて、様々なユーザーの反応を分析することができます。広告のクリック率、再生回数、コンバージョン率など、複数のデータを収集することで、広告の効果の有無や改善の余地を見つけることができます。
また、効果測定の結果に基づいて広告を改善していくことも大切です。反応の良かった要素を取り入れたり、改善の余地のある要素を変更したりすることで、広告のパフォーマンスを向上させることができます。
改善を繰り返すことで、より効果的なターゲティングとクリエイティブを実現できます。
TikTok広告のターゲティングなら運用代行がおすすめ
この記事では、TikTok広告のターゲティングについて解説しました。広告のターゲティングは、効果的な宣伝戦略のために欠かせない要素の1つですが、その管理や最適化は時間と専門知識を要する場合があります。そのため、運用代行サービスを活用することがおすすめです。
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