TikTok広告のクリエイティブの規格や作り方とは?反応率が高まるコツも解説

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TikTok広告運用をしている方の中には「TikTok広告のクリエイティブの規格や作り方が分からない」「反応率を高める方法を知りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

広告クリエイティブは、ユーザーの反応率を高めるために、重要な要素の一つとなります。

本記事では、TikTok広告のクリエイティブの規格や作り方に加えて、反応率を高めるコツも詳しく解説しています。TikTok広告を出稿しようか検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

TikTok広告のクリエイティブの規格

TikTok広告のクリエイティブの規格は、以下の2つに分けられています。

  • 動画広告の場合
  • 画像広告の場合

出稿方法によって、サイズや解像度、ファイルサイズ、アプリ名・ブランド名の文字数などが異なります。出稿する前に規格を把握し、一度で広告作成が終わるようにすることが大切です。

動画広告の場合

動画広告の場合、縦型・正方形・横型の3サイズから選ぶことができます。広告を設定する画面で縦型から横型に変更することも可能です。なお、よりユーザーの目を引きやすくするためには、「1,080×1,920px」程度の解像度が推奨されています。

規格概要
動画サイズ・9:16(縦型)
・1:1(正方形)
・16:9(横型)
動画時間5〜60秒(9〜15秒推奨)
動画の解像度・540×960以上(9:16)
・640×640以上(1:1)
・960×540以上(16:9)
ファイル形式・mp4
・mov
・mpeg
・3gp
・avi
ファイルサイズ500MB以下
ビットレート516kbps以上
説明文半角1〜100字/全角1〜50字※絵文字や特殊文字は使用不可
プロフィール画像・アスペクト比 1:1
・ファイル形式 jpg/jpeg/png
・ファイルサイズ 50KB以下

画像広告の場合

説明文やロゴでクリエイティブが隠れたり、切り取られたりしないように、クリエイティブの重要な要素は画面中央に設置することを推奨しています。また、広告が配信される現地の公用語以外の言語を頻繁に表示するのも避けるようにします。

規格概要
画像の解像度・ニュースフィードアプリシリーズ:制限なし(1,200×628px推奨)
・Pangle:1,200×628px/640×640px/
720×1,280px
ファイル形式.JPGまたは.PNG
ファイルサイズ・ニュースフィードアプリシリーズ:制限なし(500KB以下推奨)
・Pangle:最大500KB
説明文半角1〜100字/全角1〜50字

TikTokのクリエイティブ広告の作り方

TikTokのクリエイティブ広告を作る方法は、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 自社で作成する場合
  • 制作会社に依頼する場合

それぞれメリット・デメリットが異なるため、両方を比較したうえで検討することが大切です。事前に作り方を把握しておくと、スムーズにクリエイティブ広告を作成できます。

自社で作成する場合

自社でクリエイティブ広告の作成を検討している場合は、TikTok動画エディターがおすすめです。TikTok動画エディターでは、広告主が編集機能で簡単に作成できます。人気の音楽を選んだり、テキストを追加したり、フォントを変更したりなど編集機能が多く、トレンド感のある動画コンテンツに仕上がります。

制作会社に依頼する場合

動画制作のノウハウがなかったり、リソースが確保できなかったりする場合は、制作会社などに依頼して広告を作成してもらうのがおすすめです。ただし、制作会社によって得意なジャンルや制作する動画のテイストが異なるため、自社との相性をしっかり見極めてから依頼することが大切です。

広告クリエイティブでお悩みの場合は、株式会社TORIHADAにご相談ください。クリエイティブのスペシャリストで構成されたチームが、自社に合った最適な広告を制作いたします。

TikTokで反応率の高いクリエイティブ広告の特徴

TikTokで反応率の高いクリエイティブ広告には、以下のような共通点があります。

  • 縦型動画で作成している
  • 字幕を上手く活用している
  • インフルエンサーとコラボしている

反応率を高くするためには、ユーザーの視点からクリエイティブ広告を作成することが大切です。見やすくするのはもちろんのこと、インパクトを残せるよう工夫することも欠かせません。

縦型動画で作成している

横型の動画を投稿すると、映っている人物や商品が小さく見えてしまいます。そのため、反応率を高めるには、縦型の動画を作成することが大切です。縦いっぱいに画面を使うことで、ユーザーが見やすくなり、与えるインパクトも大きくなります。

横型の動画素材しか持っていない場合はそのまま使うのではなく、上下にテキストを追加したり、トリミングしたりするのがおすすめです。

字幕を上手く活用している

動画広告では、音声での説明によって商品やサービスの魅力を訴求します。ただし、音が出ない環境で広告が表示された場合に、メッセージが伝わらなければ意味がありません。そのため、広告で音が重要な時は、字幕をつけることをおすすめします。

インフルエンサーを起用している

インフルエンサーを起用した広告動画は、ユーザーの目に留まりやすいです。インフィード広告の場合、広告感の強い動画は見られない傾向があります。しかし、インフルエンサーとコラボしてユーザーの抵抗感を減らすと、最後まで動画を視聴してもらえる可能性が高くなります。

TikTokでバズったクリエイティブ広告

TikTokでバズったクリエイティブ広告として、以下の3つが代表的な例として挙げられます。

  • 株式会社ドミノピザ ジャパン 
  • 小林製薬 ブルーレットデコラル 
  • Adobe 株式会社 Adobe Premier Rush

クリエイティブ広告の効果を高めるためには、成功事例も把握しておくことが大切です。自社で活かせる部分は活かし、ユーザーの目に留まるクリエイティブ広告を作成しましょう。

株式会社ドミノピザ ジャパン

株式会社ドミノピザ ジャパンは、アメリカを拠点とした宅配ピザチェーン店です。TikTokで英語・英会話コンテンツを面白く表現するのが得意なクリエイターに、ピザを使ったコンテンツの作成を依頼したところ、総いいね数10万件以上、合計再生数480万回以上、コメント1,800件以上という驚異的な結果となりました。

キャンペーン内容にしっかり言及しているものの、広告と気づかないほど自然な内容に仕上がったのが大きな理由です。

小林製薬 ブルーレットデコラル

小林製薬株式会社は、医薬品と衛生雑貨の企画・製造・販売を行っている日本の企業です。ブルーレットデコラルの認知度を向上させるために、あるある動画が人気のコメディ系クリエイターを起用しました。

通常のPR投稿に加えて、その動画をインフィード広告として配信したところ、投稿から1週間で総再生数690万回を記録しました。また、総いいね数12万件、コメント600件以上とエンゲージメント率も非常に高いです。

Adobe株式会社 Adobe Premier Rush

Adobe株式会社は、クリエイティブ活動に役立つ製品を提供しているアメリカの企業です。

起用するクリエイターの投稿フォーマットに合わせた形でタイアップ投稿を行い、その投稿をUGCでのインフィード広告として配信したところ、インストール効率が大幅に改善されました。また、旧クリエイティブと比較すると、CPIも3.8倍改善されています。

TikTokで効果の高いクリエイティブ広告を作るコツ

TikTokで効果の高いクリエイティブ広告を作るコツとして、以下の5つが挙げられます。

  • 伝えたい内容を簡潔にまとめる
  • セーフティーゾーン内に収める
  • UGCを意識して作成する
  • クリエイティブツールキットを活用する
  • TikTok運用代行に依頼する

ノウハウが少ない場合でも、コツを押さえることで効果の高いクリエイティブ広告を作成できます。確実に効果を出したい時や効果を最大化したい時は、TikTok運用代行に依頼するのも1つの手です。

伝えたい内容を簡潔にまとめる

伝えたい内容を簡潔にまとめると、ユーザーにも伝わりやすくなります。特に最初の3秒が非常に重要で、冒頭で興味を惹けなければスキップされる可能性が高いです。そのため、クリエイティブ広告を作成する際は、冒頭にインパクトのある内容を持ってくることをおすすめします。

セーフティーゾーン内に収める

セーフティーゾーンとは、投稿時に載るアイコンや説明テキストを避けたゾーンのことです。セーフティーゾーンに文字が被ってしまうと動画が見にくくなったり、シェアボタンやキャプションをタップしにくくなったりします。

UGCを意識して作成する

媒体に馴染ませるためには、UGCも意識してクリエイティブ広告を作成することが大切です。UGCとは、「User Generated Contents」の略で、一般ユーザーによって作成されたコンテンツを指します。

何気ない日常の1コマをあえて利用しているクリエイティブ広告を作ることで、離脱を防げるようになります。

※UGC:User Generated Contentの略称。ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称として用いられる。

クリエイティブツールキットを活用する

クリエイティブツールキットによって、クリエイティブ広告を無料で作成することができます。また、広告に必要な要素を一元管理し、制作効率を上げることも可能です。動画制作に慣れていない方やより効率的に制作業務を進めたい方におすすめです。

TikTok運用代行に依頼する

TikTok運用代行に依頼すれば、自社にノウハウがない場合でも効率的にTikTokを運用することができます。広告運用に費用をかけても、戦略が悪いと高い効果は得られません。そのため、広告運用だけに費用をかけるのではなく、制作の段階からプロに依頼するのがおすすめです。

株式会社TORIHADAでは、広告配信の戦略設計からレポーティングまで、クリエイティブ広告に発生する一連の業務を代行しています。プロの力を借りて効率的に運用したい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

TikTokでのクリエイティブ広告は冒頭が重要

今回は、TikTokにおけるクリエイティブ広告の規格や作り方などを詳しく解説しました。近年、TikTokのユーザー数増加に伴い、クリエイティブ広告を配信する企業が多くなっています。

しかし、自社にノウハウがなければ、広告の効果を最大化するのは難しいです。そのため、自社にノウハウやリソースがない場合は、TikTok運用代行に依頼することをおすすめします。ぜひ本記事を参考にして、効果の高いクリエイティブ広告を作成してみましょう。

この記事を書いた人

TORIHADA POSTは、TikTok・YouTube・LINE VOOM・InstagramなどのSNSやインフルエンサーマーケティングに関する情報を発信していくサイトです。
SNSの最新情報やインフルエンサーのビジネス活用方法を多様な視点で提供していきます。

若井 映亮
株式会社TORIHADA CEO
【執筆実績】
・『ショートムービー・マーケティングTikTok が変えた打ち手の新常識』出版社:KADOKAWA (2021/12/22)
【メディア出演実績】
・TikTok にハマる理由 優秀なAI がユーザーを魅了する: 日経Biz Gate(2022/2/17)
・今さら聞けない バズる動画完全攻略セミナー:テレビ朝日 NEW ニューヨーク(2021/11/19放送)
・TikTokビジネス活用大全:新R25プレミアム講座

1989年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、サイバーエージェントに入社してアドテク事業の責任者を経験。2017年10月にTORIHADAを取締役として共同創業。2020年4月には、TikTok MCN PPP STUDIOを設立。2023年時点では、総勢700組のショートムービークリエイターを抱える日本最大規模のクリエイター事務所としてクリエイターサポートを行う。自身もフォロワー5万人を超えるクリエイターの1人として、ショートムービー・プラットフォームを活用し、クリエイター目線を持って活動のサポートを行う。2022年12月からTORIHADA POSTの運営を開始。
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