TikTokの採用活動は効果的?成功事例や注目される理由について解説

TikTok 採用

近年、企業がTikTokを運用する事例がだんだんと多くなってきました。現状、自社の商品について宣伝するための運用をしている企業が多いですが、TikTokを運用する目的を採用活動として運用している企業が出てきています。

一方で、「TikTokで採用活動をするイメージがつかない」といった気持ちをお持ちの方は多くいらっしゃると思います。

この記事では、TikTok採用が注目されている理由から、それを行うメリットとデメリット、また採用活動をする際の注意点について紹介します。

この記事を参考にTikTok採用を検討してみてください。

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TikTok採用が注目されている理由

TikTok採用が注目されている理由は、下記の3つです。

  • 縦型動画市場が拡大傾向にある
  • コンテンツへのエンゲージメント率が高い
  • TikTokには影響力がある

動画市場が拡大している中で、特にTikTokユーザーの増加が目立っています。

以下で動画市場の拡大やTikTokについて詳しく解説します。

目次

動画市場が拡大傾向にある

TikTok採用が注目されている理由の1つ目は、「縦型動画市場が拡大傾向にある」ことです。

近年、縦型動画市場は著しい成長を遂げています。TikTokが全世界的に使用されるようになった2018年に比べると2〜3倍にまで成長しているうえ、これからも市場規模の拡大は見込まれています。

TikTokユーザーは上昇し続け、現在国内月間アクティブユーザー数は1700万人おり、不特定多数の多くのユーザーにアプローチをすることができるツールとなっています。

特に、10代と20代のTikTok利用率はそれぞれ、62.4%・46.5%と非常に高く、TikTokで採用を行うことによる効果は大きくなっていると言えるでしょう。

参照:総務省「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」

TikTokはエンゲージメント率が高い

TikTok採用が注目されている理由の2つ目は、「エンゲージメント率が高い」ことです。

エンゲージメント率とは、いいね・コメント・シェアなどから産出される、「投稿に反応したユーザーの割合」を示す指標です。

TikTokはInstagramやXなど他のSNSと比べて、エンゲージメント率が高く、ユーザーが反応しやすいSNSです。

そのため、ユーザーが関心を持った時に採用ページにアクセスしてくれたり、コメント欄で質問をする可能性が高く、採用活動に向いているSNSであると言えます。

TikTokには影響力がある

TikTok採用が注目されている理由の3つ目は、「TikTokには影響力がある」ことです。

Z世代就活生のTikTok活用実態に関する調査では、23卒の学生の81%が、TikTokで企業の動画を見た経験があると答えており、そのうち66.2%がTikTokで企業に興味を持ち実際にエントリーした経験があると答えています。

このようにZ世代を中心に、圧倒的な影響力を持っているため、TikTokを用いた採用による効果は高いと言えるでしょう。

また、TikTokの動画を通して、文字では伝わらない「社内の雰囲気」や「仕事風景」を多くのユーザーに届けることで、文字による広告だけではリーチできなかった層からの関心を得ることができるでしょう。

参照:株式会社Suneight 

TikTokで採用活動を行うメリット5選

上記の通りTikTokによる採用はメリットが多く、これから先拡大していくことが予測されます。そこでこの章では、さらにTikTokで採用活動について理解を深めるべく、TikTokで採用活動を行うメリットについて紹介します。メリットとして以下の5つが挙げられます。

  • コストがかからない
  • 企業の認知拡大につながる
  • 充実したコンテンツを配信できる
  • 商品の宣伝につながる
  • 競合が少ない

上記の5つのメリットについて以下で詳細に説明します。

コストがかからない

TikTokで採用活動を行うメリット1つ目は「コストがかからない」ことです。

2019年の調査によるとネットや紙媒体などを通した従来の採用では、新卒一人当たり93万6000円・中途一人当たり103万3000円の費用がかかっています。

少子高齢化や働き方改革などの影響によって、採用費用は年々上昇している傾向にあるうえ、今後も上昇が見込まれています。

一方で、TikTokは無料で誰でも利用できるSNSであり、TikTokによる採用を行うことができれば、従来の採用方法に比べ大きく採用コストを削減できます。

参照:リクルートエージェント「採用コストの平均とは?新卒・中途の一人当たりの金額と削減方法を紹介」 

企業の認知拡大につながる

TikTokで採用活動を行うメリット2つ目は「企業の認知拡大につながる」ことです。

企業にとって認知拡大を図ることは大きな課題である中、情報化社会が進行し、従来の広告やPR活動で企業の認知拡大を行うことが難しくなってきています。

そんな中、従来の広告のみでなく、TikTokを活用することによって得られる広告効果は非常に高いでしょう。

TikTok独自のアルゴリズム機能によって、多くのユーザーに動画を届けることができるうえ、インフルエンサーマーケティングを行うなどといった工夫をすることで、より多くのユーザーにリーチすることができます。

また、エンゲージメント率が高いことからユーザーを巻き込むことができ、従来のPR活動や広告に比べて企業認知効果は高いといえるでしょう。

充実したコンテンツを配信できる

TikTokで採用活動を行うメリット3つ目は「充実したコンテンツを配信できる」ことです。

動画は、テキストや写真に比べて5000倍の情報を詰め込むことができますForrester ResearchのJames McQuivey博士によると、WEBページの3600ページ分の情報量を1分間の動画で伝えられると言われています。

また、ユーザーへの訴求効果も文章に比べて動画は非常に高いです。メラビアンの法則によると、人がコミュニケーションをとる時、視覚情報 55%・聴覚情報 38%・言語情報 7%の割合に基づいて印象が決定されているといいます。そのため、これらすべてを網羅したTikTokコンテンツは、文章よりも多くの情報をユーザーに与えることができます。

加えて、TikTokは限られた時間で訴求するためユーザーの集中力も続きやすく、このような観点からも訴求効果は高いと言えます。

商品の宣伝につながる

TikTokで採用活動を行うメリット4つ目は「商品の宣伝につながる」ことです。

TikTokの投稿を通して企業の名前を広めることができれば、採用につながることはもちろん、自社がどんな商品やサービスを販売しているのかを数多くのユーザーに知ってもらうことが期待できます。

他のSNSに比べて、TikTokは拡散力が非常に高いうえ、動画を通して商品やサービスを紹介できるため、ユーザーに商品について理解してもらいやすいSNSであると言えます。

ToC向けの商品の宣伝に非常に効果的であることはもちろん、ToB向けの商品であっても、TikTokは社会人年齢のユーザーも多いため宣伝効果があります。

競合が少ない

TikTokで採用活動を行うメリット5つ目は「競合が少ない」ことです。

TikTokのユーザー数の急拡大に伴い、TikTokを活用する企業はだんだんと増えてきています。しかし、SNSは炎上のリスクが伴っていることや、運用方法がわからないといった理由から、現状TikTokを活用している企業はまだ多くはありません。

そのため、今の段階からTikTokの運用を始めれば、他の会社の投稿に埋もれることなく就活などに興味のあるユーザーに動画が表示されやすく認知拡大のチャンスです。

また、TikTok運用をしている企業がまだ多くはないからこそ、TikTokを運用している会社に新卒の学生が興味を惹かれ採用につながるといった効果にもつながるでしょう。

TikTokで採用活動を行うデメリット3選

ここまでTikTokで採用活動を行うメリットについて紹介してきました。このようなメリットがあるにもかかわらずTikTok運用している企業が少数派であるのは、デメリットもいくつかあるためです。

そこで、この章ではTikTokで採用活動をするデメリットについて以下の3つを紹介します。

  • 匿名性が高い傾向にある
  • コンテンツ制作に時間がかかる
  • 炎上のリスクがある

上記の3つのデメリットについて以下で詳細に説明します。

匿名性が高い傾向にある

TikTokで採用活動を行うデメリット1つ目は「匿名性が高い傾向にある」ことです。

TikTokは、すべての人が実名ではなく好きな名前でユーザー登録をすることができます。そのため、実名登録が義務付けられているFacebookのようなSNSに比べて、個人情報の取得が難しくどのような人がいいねやコメントなどで反応してくれているのかが不透明になってしまいます。

そのため、TikTokから自社の採用応募ページに飛んでもらうシステムづくりをするといった工夫が必要になります。

また、TikTokのような匿名性の高いプラットフォームでは、軽い気持ちで応募する人が多くなってしまう可能性もあるため、本気度の高い応募者であるのかどうかを判断するための工夫等も必要になってきます。

コンテンツ制作に時間がかかる

TikTokで採用活動を行うデメリット2つ目は「コンテンツ制作に時間がかかる」ことです。

TikTokを通して採用につなげるためには、多くの時間を割く必要があります。成果を上げられるアカウントを作るためには長期的な運用が不可欠だからです。

具体的には、台本作成や動画撮影・編集はもちろん、投稿した動画のコメント欄から次の動画の方針を考えるなどPDCAサイクルを回し続けていく必要があります。

1本の動画をバズらせれば十分効果が得られるだろうと最初は考えてしまいがちですが、1本目から大バズりする動画を作成することは難しいため、採用という目標をすぐに達成することはできないということは念頭に置いて始めましょう

炎上のリスクがある

TikTokで採用活動を行うデメリット3つ目は「炎上のリスクがある」ことです。

TikTokに限ったことではありませんが、企業がSNS運用を始めるうえで、「炎上」は大きな障害となっているでしょう。

一度大きな炎上をしてしまうと、企業のイメージや価値が低下してしまう恐れがあるため細心の注意が必要です。

一方で、炎上を恐れすぎてしまいユーザーにとって魅力のない動画になってしまっても採用につなげることはできないため、ユーザーの興味を引きつつ炎上をしない動画作成の工夫をすることが重要です。

TikTokでの採用活動を行う際の注意点2選

ここまでTikTokで採用活動をすることのメリットやデメリットについて紹介してきました。最後に、実際にTikTokで採用活動を行う際の注意点について以下の2つ紹介します。

  • ユーザーニーズを把握する
  • 社員の協力を得る

上記の2つの注意点について以下で詳細に説明します。

ユーザーニーズを把握する

TikTokで採用活動を行う際の注意点1つめは、「ユーザーニーズを把握する」です。

TikTokの投稿を成功させるためには、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかということを明確に把握しておく必要があります。

例えば、目標が採用にあるからという理由で、採用目的の動画であることを全面的に出してしまうとユーザーの興味を引かない動画になってしまう可能性が高いです。

そのため、「TikTokユーザーの多数のニーズはどのようなものであるか」・「採用動画に興味のあるユーザーのニーズはどのようなものであるか」といった複合的なニーズ観点から、動画作成を行う必要があります。

社員の協力を得る

TikTokで採用活動を行う際の注意点2つめは、「社員の協力を得る」です。

上記の通り、TikTok運用で採用を増やしていくためには長期的な運用が不可欠であり、多くの時間を必要とします。そのため、一人でこのような作業を行うことは時間的に難しいうえ、アイデア出し等も複数の社員で行う方が得策です。

また、TikTokの投稿に人物を登場させたい場合は、その被写体となる社員も必要になります。

このように、TikTokでの採用活動を成功させるためには、社員の協力を得ることは必要不可欠であるため、TikTok運用の目的や方針などを共有したうえで社員と協力して運用しましょう。

TikTokでの採用活動で優秀な人材を獲得しよう

今回は、企業のTikTok採用が注目されている理由から、企業がTikTokで採用活動を行うメリットデメリットと運用する際の注意点まで紹介しました。

少子高齢化の進行に伴い、人材市場の高騰が進んでいます。そんな中、TikTokなどのSNSを通して優秀な人材を採用できれば費用を抑えることができます。また、これから先さらに多くの若者がTikTokを通して企業情報を得るようになっていくと考えられます。

長期運用が大切なポイントであるからこそ、TikTokによる採用活動が主流となる前の段階でTikTokを利用した採用活動を開始し、優秀な人材の獲得につなげましょう!

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この記事を書いた人

TORIHADA POSTは、TikTok・YouTube・LINE VOOM・InstagramなどのSNSやインフルエンサーマーケティングに関する情報を発信していくサイトです。
SNSの最新情報やインフルエンサーのビジネス活用方法を多様な視点で提供していきます。

若井 映亮
株式会社TORIHADA CEO
【執筆実績】
・『ショートムービー・マーケティングTikTok が変えた打ち手の新常識』出版社:KADOKAWA (2021/12/22)
【メディア出演実績】
・TikTok にハマる理由 優秀なAI がユーザーを魅了する: 日経Biz Gate(2022/2/17)
・今さら聞けない バズる動画完全攻略セミナー:テレビ朝日 NEW ニューヨーク(2021/11/19放送)
・TikTokビジネス活用大全:新R25プレミアム講座

1989年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、サイバーエージェントに入社してアドテク事業の責任者を経験。2017年10月にTORIHADAを取締役として共同創業。2020年4月には、TikTok MCN PPP STUDIOを設立。2023年時点では、総勢700組のショートムービークリエイターを抱える日本最大規模のクリエイター事務所としてクリエイターサポートを行う。自身もフォロワー5万人を超えるクリエイターの1人として、ショートムービー・プラットフォームを活用し、クリエイター目線を持って活動のサポートを行う。2022年12月からTORIHADA POSTの運営を開始。
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