書籍のPR方法8選!成功のポイントも解説

書籍PR

「せっかく書いたのに、全然売れない」

書籍PRの仕方次第で、どんなに良い書籍であったもこのような状況に陥ってしまいかねません。

多くの人に手に取ってもらうためには、効果的なPRを行う必要があります。

しかし、書籍のPRは何から始めるべきなのか、そもそも書籍PRとは?といった疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、書籍PRの方法や成功させるポイントも紹介しています。

ぜひ参考にして、書籍の売り上げにつなげていきましょう!

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目次

書籍PRとは?

書籍PRとは、書籍に関する情報をメディアに提供し、報道(パブリシティ)を獲得する手法です。

とりわけ新刊のPRはとても重要です。出版の波及効果に加えて、書籍や筆者をフォーカスした報道を得ることで多くのメリットを生み出せます。

一般的なPR活動は、社会全体をターゲットに、企業や団体のブランドイメージ向上のためのイベント開催やコーポレートコミュニケーション、インフルエンサー協力などを指します。

一方で、書籍PRとは、読者や書評家、メディアなどをターゲットに、特定の書籍を宣伝するためのメディアリリースやSNSキャンペーンのことです。

書籍の広報PR方法8選

書籍PRの方法として下記の8つがあります。

  • プレスリリース
  • 献本
  • イベント
  • 広告出稿
  • プレゼントキャンペーン
  • 先行販売・先読みキャンペーン
  • 出版関係の協力者を増やす
  • SNS運用

PR方法は大きく分けて、イベントのように直接読者にアプローチするオフラインのものと、SNS広告やインターネット記事のようなオンラインのものに分けられます。

どのような層をターゲットとするのか、どのくらいの部数を目標としているのかによって、最適なPR方法は異なります。

プレスリリース

書籍PR方法1つ目は、「プレスリリース」です。

プレスリリースとは、主にメディア関係者に向けたもので、メディアがコンテンツ制作しやすいように、一次情報や画像・動画などの素材をまとめた公式文書です。

各メディアへ情報提供を行うことで、掲載につながるコミュニケーションをとりやすくなります。

新聞、雑誌、Web媒体など幅広いメディアには、書評や新刊紹介といった書籍に関するコーナーが存在します。それらの担当者へ書籍の情報を伝え、掲載の検討を依頼するツールとなるのが、プレスリリースです。

発売から時間が経過するにつれて、PR効果は減少していきます。そのため、予約開始日や発売予定日等から逆算してプレスリリースを発信するとよいでしょう。

献本

書籍PR方法2つ目は、「献本」です。

献本とは、書籍を宣伝するために、ある特定の集団や人物に無料で書籍を贈ることです。

書籍を第三者へ提供して実際に読んでもらう機会を設けるために、献本を行う場合があります。

プレスリリースは書籍の内容全てを伝えるものではないので、献本をすることで実際にどのような内容なのか理解してもらいます。メディア担当者に読んでもらえばそのメディアの読者に有益な書籍か判断してもらうことが可能です。また、インフルエンサーへ献本をすることで、SNSやクチコミでの情報拡散を狙えます。

献本できる冊数やルールなどは、出版社や発行部数によって決まっている場合があるので、確認しましょう。

イベント

書籍PR方法3つ目は、「イベント」です。

書籍の出版に伴うイベントを開催し、多くの人との関わりを持ちましょう。

イベントの形は決まっておらず、トークイベントや、サイン会、ポップアップストアのように専用のスペースを設けて販売をする場合も考えられます。

開催場所は、書店の店頭、イベント会場、オンラインなどの多くの選択肢があるので、最適な方法を見つけましょう。

トークイベントは、書籍の内容を深掘りする限定セミナーや、対談イベントなどが考えられます。ゲストを呼んだ対談形式をとると、アプローチできる範囲が広がるので、書籍の情報の拡散も狙えるでしょう。

ただし、イベントを成功させるためには集客が重要で著者や書籍の認知度が必要になるため、知名度が低い著者にとってはハードルの高いPR方法となるかもしれません。

広告出稿

書籍PR方法4つ目は、「広告出稿」です。

書籍をPRするために、様々なメディアやプラットフォームに広告を掲載できます。

1つ目の方法として、新聞や雑誌広告があります。

大手出版社から書籍が刊行できれば、全国紙1面で自社の書籍が紹介される可能性もあります。また、書籍の内容やテーマに関連した専門誌や文芸誌での広告は効果的です。

2つ目に、オンライン広告です。

Google広告やFacebook広告などのオンライン広告プラットフォームを利用して、ターゲット読者層にリーチすることができます。また、書籍関連のウェブサイトやブログでのバナー広告も効果的です。

3つ目は、書店内広告です。

店内ポスターやフライヤー、カタログなどを利用して、書店の来店客に書籍をアピールできます。

4つ目は、ラジオやテレビ広告です。

広い層の視聴者にリーチすることができます。特定の地域やターゲット層に向けた局や番組を選定することで効果的な広告展開が可能です。

広告出稿は、書籍の知名度を高め、売り上げを伸ばすための重要な手法の一つです。しかし、ターゲット読者層を正確に把握し、適切なメディアやプラットフォームを選定することが求められます。

プレゼントキャンペーン

書籍PR方法5つ目は、「プレゼントキャンペーン」です。

書籍に関連したプレゼントキャンペーンも効果が期待できます。プレゼント内容は、書籍そのものや、関連するアイテムやサービスもあります。

書籍の販売情報の拡散を狙いとするならSNSがおすすめです。

TikTok、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアプラットフォームを活用して、特定のハッシュタグをつけて書籍のプレゼントキャンペーンを実施します。投稿をシェアしたり、特定のアカウントをフォローする、友達をタグ付けしたりする方法を取ることで、情報の拡散が機体されます。

他にも、メールマガジンの読者を対象とした抽選のキャンペーンや、イベント会場でのプレゼントも効果的です。

プレゼントキャンペーンは読者に真の価値を与える必要があるため、書籍の内容や魅力を十分に伝え、読者が本当に興味を持つようなキャンペーンを企画することが必要です。

先行販売・先読みキャンペーン

書籍PR方法6つ目は、「先行販売・先読みキャンペーン」です。

一般販売に先行して限定的に販売したり、発売前に内容を読むことができる機会を設けるとPRにつながります。

書籍の注目度を高め、発売前から読者の関心を引きつけるための戦略の1つです。

限定的に提供することで、読者に対する特別感を与え、買う理由を創出します。

また、発売前から読者の感想を集められるので、プレスリリースや発売時に発信するさまざまな情報に、読者の生の声を使うことができるというメリットもあります。

出版関係の協力者を増やす

書籍PR方法7つ目は、「出版関係の関係者を増やす」です。

書籍を制作する段階から、多くの人に関わってもらうことも書籍PRの1つです。

例えば、出版社の方と連携することで、彼らのPRやマーケティングチームとの共同PR戦略を打ち出すことができるかもしれません。

また、書籍に関心を持つブロガーやインフルエンサーとパートナーシップを築くことも大切です。書籍のアンバサダーとすれば、フォロワーなどに紹介してもらうことも可能です。

関係者を増やせば、発売のタイミングで口コミやPRをしてくれる人が増えます。それにより、情報が拡散されやすくなります。

インフルエンサーをキャスティングして紹介いただくこともおすすめです。株式会社TORIHADAでは、インフルエンサーのキャスティングも行っています。ぜひお問い合わせください!

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SNS運用

書籍PR方法8つ目は、「SNS運用」です。

SNSを通じて書籍のPRをする方法もあります。

筆者本人のアカウントの場合、書籍発売までの間に筆者本人のファンを増やすことが可能になります。

定期的に書籍に関する投稿を行うことで、だんだんとファンが増えていき、さらなる購入者増加につながるでしょう。

SNSを運用する場合、まず適切なプラットフォームを選定する必要があります。

ターゲット読者層がどのソーシャルメディアを使っているか分析し、そのプラットフォームに合ったコンテンツ策略を制定すべきです。

また、SNS上で行うことで、インフルエンサーが拡散してくれたり、読者が感想を発信してくれたりなども望めます。

SNSの特性を活かして、ハッシュタグを活用して拡散したり、SNS上でキャンペーンを行い注目を集める工夫もすべきです。

書籍のPRを成功させる3つのポイント

次に、書籍PRを成功させるための以下の3つのポイントを紹介します。

・発売前からPR活動を始める

・消費者の購入理由を作り出す施策を実行する

・単発ではなく、施策はつながりを意識する

すべてのポイントにおいて、共通して大事なことは、「販売前の仕込み」です。

ぜひ参考にしてみてください。

販売前からPR活動を始める

書籍のPRを成功させるポイント1つ目は、「販売前からPR活動を始める」です。

書籍の広報PR活動は、書籍が販売される前から行う方が良いでしょう。

まず、発売前にPRを行うことで、読者の関心を高められます。具体的には、興味を引く情報や舞台裏の話、著者のインタビューなどを通じて読者に本の内容や魅力を伝えるとよいでしょう。

また、読者に予告や期待感を与えられます。このような期待感は、発売後の売り上げや口コミにつながるでしょう。

さらに、メディアやブロガー、インフルエンサーなどの注目を集め、彼らに書籍について取り上げてもらうことで、より多くの人々に知られる機会が増えます。

以上のことから、制作段階から関係者を巻き込み、発売のタイミングで情報の拡散を最大化できるように関係を構築しておくことも大切だということが分かります。

消費者の購入理由を作り出す施策を実行する

書籍のPRを成功させるポイント2つ目は、「消費者の購入理由を作り出す施策を実行する」です。

上で挙げたような書籍PRを行う場合、消費者が購入理由を見出せる施策であるか検討するようにしましょう。

重要なのは、購入の理由が消費者にとって意義深いものであることです。そのためには、ターゲット層のニーズや興味を理解し、それに合ったアプローチを取ることが不可欠です。

読者の気持ちを考えることで、読者が書籍を購入する理由を提供し、需要を生み出せます。消費者が書籍の価値や魅力を理解し、それを購入するメリットを感じるようになれば、購入意欲が高まります。

また、書籍市場は競争が激しいです。消費者がなぜあなたの書籍を他の選択肢よりも選ぶべきかを伝えることで、差別化を図れます。特長や利点を強調することで、他の書籍との比較優位性を示せます。

大切なのは、どんな方法を取り入れるのかということです。書籍の特徴やターゲットに対してマッチするものを実施しましょう。

単発ではなく、施策はつながりを意識する

書籍のPRを成功させるポイント3つ目は、「単発ではなく、施策はつながりを意識する」です。

単発で終了するのではなく、次の施策につなげることができるPR方法を考えましょう。

例えば、イベントやキャンペーンを通じて、読者との交流やコミュニケーションを深められます。読者との関係を構築することは、次のPRにつなげるためにも重要です。

他にも、コラボレーションやメディアへの露出のPR方法では、新しい視聴者層にアプローチできます。広範な視聴者にアピールすることが重要です。

また、書籍のプロモーションは一時的なものではなく、継続的に行いましょう。

定期的なメールマガジンやブログ更新、SNS投稿など定期的に新たな情報やコンテンツを提供し、読者の関心を持続させることが重要です。

読者の関心は一時的なものにとどまりがちですが、継続的な活動によって読者の関心を維持し、長期的な興味を育てられます。

単発で終わらせるのではなく、その次にどんなコミュニケーションをとるべきなのかまで見据えた設計が必要です。

まとめ

以上、書籍PRについてまとめました。

書籍の出版を予定されている方は、紹介したようなPR方法を取り組み、より多くの人に手に取ってもらえるような工夫をしましょう。

また、株式会社TORIHADAでは、書籍に関するブランディングのための出版企画立案や、出版社の選定、提案業務など、出版に向けて伴走いたします!

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この記事を書いた人

TORIHADA POSTは、TikTok・YouTube・LINE VOOM・InstagramなどのSNSやインフルエンサーマーケティングに関する情報を発信していくサイトです。
SNSの最新情報やインフルエンサーのビジネス活用方法を多様な視点で提供していきます。

若井 映亮
株式会社TORIHADA CEO
【執筆実績】
・『ショートムービー・マーケティングTikTok が変えた打ち手の新常識』出版社:KADOKAWA (2021/12/22)
【メディア出演実績】
・TikTok にハマる理由 優秀なAI がユーザーを魅了する: 日経Biz Gate(2022/2/17)
・今さら聞けない バズる動画完全攻略セミナー:テレビ朝日 NEW ニューヨーク(2021/11/19放送)
・TikTokビジネス活用大全:新R25プレミアム講座

1989年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、サイバーエージェントに入社してアドテク事業の責任者を経験。2017年10月にTORIHADAを取締役として共同創業。2020年4月には、TikTok MCN PPP STUDIOを設立。2023年時点では、総勢700組のショートムービークリエイターを抱える日本最大規模のクリエイター事務所としてクリエイターサポートを行う。自身もフォロワー5万人を超えるクリエイターの1人として、ショートムービー・プラットフォームを活用し、クリエイター目線を持って活動のサポートを行う。2022年12月からTORIHADA POSTの運営を開始。
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