(以下は、euronews.nextのOpenAIに関する記事を要約・編集したものであり、元の記事・内容については当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
OpenAI、労働者の80%がAIの影響を受ける可能性を示唆
OpenAIは、米国の労働者の80%がGPTによって少なくとも作業タスクの10%に影響を受ける可能性があり、タスクの半分に影響を受ける可能性がある者が19%ほどいることを明らかにした。
本稿では、GPTを搭載したシステムにアクセスすることで、人間が特定の作業タスクを実行するのにかかる時間を50%以上短縮できるかどうかという定義で、AIに対する作業タスクの「露出度」を検証。人間の専門家とAIが別々に、様々な職業の「露出度」を算出し、人間が15職種、AIが86職種を「露出度が高い」と定義した。
最も「露出度」の高い職業
人間が「露出度」100%と判断した職業は以下のとおりである。
- 数学者
- 税理士
- クオンツアナリスト
- 作家・文筆家
- Web・デジタルインターフェースデザイナー
続いて、露出度が極めて大きい職業は、
- 調査研究者 (84.4)
- ライター・作家(82.5)
- 通訳・翻訳者(82.4)
- 広報スペシャリスト (80.6)
- 動物科学者(77.8)
となった。
一方、AIが露出度100%と判断した職業は、
- 数学者
- 会計士・監査人
- ニュースアナリスト、記者、ジャーナリスト
- 弁護士秘書、管理部門アシスタント
- 臨床試験データマネージャー
- 気候変動政策アナリスト
続いて、AIが露出度90%以上と判断した職業は、
- 事務員
- ブロックチェーンエンジニア
- 法廷記者と同時通訳サービス
- 校正者・コピーマーカー
となった。
ほとんどの職業がある程度のGPTの影響を受けることになり、特に高給取りの職業は、より露出度の高い作業が多く含まれていることが判明した。
調査の限界
GPTはとても多くのことが出来る。ここ数年ではより複雑なタスクをより少ない関連タスクでこなせるようになって来た。ただし、この研究にはいくつかの限界がある点も理解しておいてほしい。
まず、ラベリングの限界。GPT-4は固定的な判断に頼っているため、特定のタスクについて偏った判断をしてしまうことがある。
また、GPTはプロンプトの順序や構成、その他細かな変更に左右されるため、人間とAIの知識に差が生じる。
さらに、職業をどこまで特定のタスクに細分化するのか、このアプローチによって、作業を行うために必要なスキルやタスクが省略されていないか、といった点にも注意が必要である。