ファンダムが新しいブランド・ロイヤリティに  : クリエイターエコノミーが小売業を変える方法

ファンダムが新しいブランド・ロイヤリティに : クリエイターエコノミーが小売業を変える方法
As the creator economy booms, is fandom becoming the new brand loyalty?SPRING
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(以下は、Forbes 誌のファンダムに関する記事を翻訳・編集したものであり、元の記事・内容については当社が独自に制作・発信しているものではございません。)

ブログ、YouTube、Instagram、TikTokなどのプラットフォームにおけるコンテンツクリエイターの台頭を原動力に、クリエイターエコノミーが活況を呈している。パンデミックの後押しもあり、2022年には推定1040億ドルの価値を持ついわれるこの業界に減速の兆しは見られない。
多くのファンを抱えるクリエイターたちは、現在、視聴者に直接販売できる独自製品を作っている。視聴者は自分と同じ価値観や興味を持つ人々とつながり、彼らから購入したいという欲求が高まっている。ファンダムは新しいブランド・ロイヤリティとなり得るのだろうか。

コンテンツとコマースの融合

「クリエイターが新しいブランドだ」と語るのは、クリエイター向けコマースプラットフォームのリーディングカンパニー、Spring社のクリス・ラモンターニュCEO。同社は、900万人以上のクリエイターを抱え、クリエイターの商品デザインやソーシャル連携での販売を支援している。同社が発送、支払い、返品など「煩雑なこと」を引き受けることで、クリエイターは自由にコンテンツを制作、ファンとのつながりを高める活動に専念できる。

「これからの時代は、クリエイターが商業の真の担い手となるため、伝統的なブランド(以降”レガシーブランド“)は、カルチャー的な関連性を保つことが大きな課題となる」と同氏。

同社のグローバルな制作・物流パートナー・ネットワークに支えられ、クリエイターたちは世界じゅうのファンにサービスを提供することが可能になった。クリエイターは、「ほとんどボーダーレス」だという。例えば、「米国を拠点としながら、メキシコやインドにも視聴者を持つことができる」
こうして、クリエイターは世界中にリーチ、多くのユーザーを獲得できる。

自然な売り手

デジタルの世界で活躍するクリエイターは、商品を販売するのに最適な存在といえる。発売予定の商品紹介動画と、通常のコンテンツを融合させ、潜在的な消費者を盛り上げることに長けているのだ。さらに、クリエイターは、独自のジョークを交えたコミュニティを形成し、自分のファンが気に入る製品をイメージできるため、製品のニーズを生み出す可能性は非常に高いと言える。

カメラの前に立つのが得意で、カリスマ性があり、表現力のあるクリエイターは、ライブストリーミングの普及など、他の技術的な変化にも対応できる。なかには、ライブストリーミングイベントのためだけに限定商品を作り、「私はその日そこにいた」という特別感を演出する人もいる。
ラモンターニュ氏は、ファンが限定グッズを欲しがるこの現象を、以前はライブに行き、それを証明する限定Tシャツを手に入れることで得られた名誉になぞらえている。

ブランド・ロイヤリティの先にあるもの

コンテンツとコマースを融合させるため、テクノロジーを活用する能力は、クリエイターの成長要因のひとつである。だが、それより、彼らのコミュニティや「真のファン」を作る能力の方が重要なのではないだろうか?

ラモンターニュ氏は、赤いパーカーの販売で、60日間に60万ドルを稼いだクリエイター、マシュー・ミーガーを例に挙げた。「彼はこのパーカーで、自分のコミュニティを完全に掌握した。ファンは赤いパーカーを買うだけでなく、その背後にいる人物と、それに付随するコミュニティの感覚を手に入れたんだ。」

コミュニティを掌握したクリエイター、マシュー・ミーガー
”マシュー・ミーガーのようなクリエイターは、自分たちの独占的な製品に大きな需要を生み出すことができる”
SPRING

コミュニティ意識・連帯感は、ブランド・ロイヤリティを超える、とても強いもの。クリエイターとファンの間には、ブランドと顧客の間のような大きなギャップはないのだ。

2022年は、Shopifyのプロダクトディレクターであるアミール・カバラ氏によれば、「ショッピングとエンターテイメントの境界線が曖昧になる」年になると言われている。テクノロジーの進化により、ショッピング可能なコンテンツがこれまで以上に普及し、クリエイターエコノミーが小売業界に大きな影響を与えそうな勢いだ。

レガシーブランドは、このクリエイターエコノミーの成長をどのように利用し、あるいは対抗していくかという問題に直面している。

「ソーシャルメディアにおいてブランドをフォローするのは、そのブランドの声を聞きたいからではないだろうか。一方、クリエイターをフォローするのは、その人のコンテンツに引き寄せられるか、その人が何者で、何を表現しているかに引き寄せられるからです」と同氏は語る。

クリエイターエコノミーが成長し続ける中、レガシーブランドは、既存のブランド・ロイヤリティを、多くの消費者が切望する、より深く永続的なファンダムに変換できるかどうか、またどのように変換するかを検討する必要がありそうだ。

寄稿:キャサリン・エルドリー氏

出所:Forbes ”Fandom Is The New Brand Loyalty – How The Creator Economy Is Disrupting Retail”

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