ChatGPTまとめ： AI チャットボットのすべて＃2

（以下は、TechCrunchのChatGPTに関する記事を翻訳編集したもので、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。）

OpenAIのテキスト生成AIチャットボットChatGPTは、短いテキストプロンプトでエッセイやコードを書く能力で人気を博している。大手ブランドは広告やマーケティングのコピー生成にこのAIを試しており、OpenAIはこれに多額の投資を行っている。

ChatGPTはGPT-4という最新の言語記述モデルによって超強化された。有料ユーザーはGPT-4を利用できるようになり、従来型よりも自然で流暢な文章が書けるようになった。OpenAIはまた、ChatGPTをインターネットに接続、α版のプラグインをウェイティングリストのユーザーや開発者に提供している。

当記事の前編にあたる＃1では、これまでのChatGPTをめぐるニュースを逆時系列でまとめた。

当記事では、2023年7月時点でのChatGPTの基本情報をQ&A形式でまとめている。

よくある質問

ChatGPTとは何ですか？どのように機能するのですか？

ChatGPTは、技術系新興企業OpenAIによって開発された、利用者の入力に応じて人工知能がテキストを生成する汎用チャットボットです。最新のモデルはGPT-4です。このチャットボットは、人間のようなテキストを生成するためにディープラーニングを使用した大規模な言語モデル（LLM)であるGPT-4を使用しています。

いつリリースされたのですか？

2022年11月30日です。

最新バージョンは？

無料版のChatGPTも有料版のChatGPT Plusも定期的に新しいGPTモデルに更新されています。最新のモデルはGPT-4です。

無料で使えますか？

サインインだけで使える無償版ChatGPTと、有料版のChatGPT Plusがあります。

誰が使うのですか？

誰でも使えます！テキストを自動化したり、ユーザーの質問や疑問に素早く答えるためにチャットボットを活用するハイテク企業や検索エンジンが増えています。

どんな企業が使っていますか？

複数の企業がChatGPTを利用していますが、AI搭載ツールの利用を制限している企業もあります。

最近では、Microsoftが2023年のBuildカンファレンスで、ChatGPTベースのBingエクスペリエンスをWindows 11に統合すると発表しています。ブルックリンを拠点とする3Dディスプレイ・スタートアップのLooking Glassは、ChatGPTを利用してコミュニケーション可能なホログラムを制作しています。 また、非営利団体Solanaは、Web3スペースへの参入を支援するエンドユーザー向けのChatGPTプラグインで、チャットボットをネットワークに正式に統合しました。

ChatGPTの”GPT”とは？

GPTはGenerative Pre-Trained Transformer（直訳：事前学習済み生成型トランスフォーマー）の略です。

ChatGPTとBardの違いは？

ChatGPTと同様に、Bardは自然言語で質問に答えるチャットボットです。Googleは2023年のI/Oイベントで、Bardにマルチモーダルコンテンツを近々追加すると発表しました。つまり、テキストだけでなく、豊富なビジュアルも提供できます。豊富なビジュアルとは、今のところ写真を意味しますが、将来的には地図や図表なども含まれていきます。ChatGPTの生成AIはBardよりも長い期間「学習」しています。

ChatGPTとチャットボットの違いは何ですか？

チャットボットとは、あなた／人と対話するソフトウェア／システムのことですが、必ずしもAIを搭載しているとは限りません。例えば、質問に対して定型的な返答をするという意味で、定型型のチャットボットもあります。

ChatGPTはAIを搭載しており、プロンプトの後にテキストを生成するLLM技術を採用しています。

小論文を書くことができますか？

はい。

ChatGPTは誹謗中傷することができますか？

これらのモデルの性質上、彼らは何かが真実であるかどうかは知りませんし、気にもしません。宿題をするために使っている場合は問題ですが、やってもいない犯罪を告発された場合は、名誉毀損になる可能性があります。

技術や法律の専門家がChatGPTの”ふさわしくない”発言に今後どのように取り組んでいくのか見守っていきましょう。

ChatGPTにアプリはありますか？

はい、現在無料のChatGPTアプリがありますが、ローンチ時点では米国のiOSユーザーに限定されています。OpenAiによると、Android版は近日公開とのことです。

文字数制限は？

ChatGPTに文字数制限があることはどこにも書かれていませんが、500文字程度での制限があるとユーザーが指摘しています。

APIを持っていますか？

はい、2023年3月1日にリリースされました。

日常的な使用例を教えてください。

日常的な例としては、プログラミング、スクリプト、メール返信、リスト記事、ブログアイデア、要約などがあります。

ChatGPTの高度な使い方にはどのようなものがありますか？

高度な使い方の例としては、コードのデバッグ、プログラミング言語、科学的概念、複雑な問題解決などがあります。

ChatGPTはコードを書くのが得意ですか？

プログラムの性質によります。ChatGPTは実用的なPythonコードを書くことができますが、必ずしもアプリ全体をプログラミングできるわけではありません。それは ChatGPT が文脈を認識していないからです。言い換えれば、生成されたコードはそれが使用されている特定の文脈に必ずしも適切ではありません。

ChatGPT チャットは保存できますか？

保存できます。OpenAIのChatGPTインターフェイスでは、画面のサイドバーに保存することができます。共有機能はまだ組み込まれていません。

ChatGPTに代わるものはありますか？

Together、GoogleのBard、AnthropicのClaudeなど、AIを搭載したチャットボットの競合は複数あり、開発者はオープンソースの代替品を作成しています。しかし、後者は現在実行するのが難しい状況です。

最近では、Google傘下の研究機関DeepMindが、次のLLMはオープンエーアイのChatGPTに匹敵する、あるいはそれを凌ぐものになると主張しています。同機関は、囲碁で初めて人間のプロ棋士を破ったDeepMindのAIシステムAlphaGoの技術を使い、Geminiと呼ばれるChatGPTに匹敵するチャットボットを作ろうとしています。

ChatGPTはデータプライバシーをどのように扱っていますか？

OpenAIは、EUなど特定の管轄区域にいる個人向けに、AIモデルによる個人情報の処理に異議を唱えることができる書式を提供しています。これには、AIが生成したユーザーに関する参照の削除を要求する機能も含まれています。OpenAIは、プライバシーに関する要求と表現の自由とのバランスを「適用される法律に従って」とらなければならないため、すべての要求を許可するわけではないと述べています。

個人情報の削除を要求するための書式は、「OpenAI Personal Data Removal Request」と題されています。そのプライバシーポリシーの中で、ChatGPTのメーカーは、”正当な利益”(LI)に依存することに付随する異議申し立ての要件を一応認めており、利用者にオプトアウトを要求するための詳細情報を案内しています。

ChatGPTが巻き起こした論争とは？

• 最近、Discordは、OpenAIの技術をClydeというボットに組み込んだと発表しました。2人のユーザーがClydeを騙して、違法薬物のメタンフェタミン（覚せい剤）と焼夷弾のナパームの作り方を教えさせました。
• オーストラリアの市長は、ChatGPTに贈収賄で投獄されたと虚偽の主張をされたため、OpenAIを名誉毀損で訴える可能性があると公言しました。これはテキスト生成サービスに対する最初の名誉毀損訴訟となります。
• CNETはすべてAIによって作成された謎の記事を掲載しているとFuturism誌が報じ、物議を醸しています。CNETのオーナー企業レッド・ベャーズは、ChatGPTを使ってSEOファーミングを行っているとも非難されています。
• ニューヨーク市の公立学校を含むいくつかの主要な学校や大学は、ChatGPTをネットワークやデバイスから禁止しています。彼らは、AIが盗作や誤った情報を助長し、学習を阻害していると主張していますが、すべての教育関係者がこの主張に同意しているわけではありません。
• また、ChatGPTが個人を冤罪で告発したケースもあります。

プロンプトの例はどこで見られますか？

いくつかのマーケットプレイスでは、ChatGPTプロンプトを無料または少額の料金で提供しています。PromptBaseやChatXなどがあります。毎日さらに多くのプロンプトが提供されています。

ChatGPTは検出できますか？

不十分です。いくつかのツールはChatGPTが生成したテキストを検出すると主張していますが、私たちのテストでは、一貫した結果を得られていません。

ChatGPTのチャットは公開されていますか？

いいえ、公開されていません。しかし、OpenAIは最近、一部のユーザーの会話のタイトルがサービス上で他のユーザーに公開されてしまうバグを報告しました。

ChatGPTが作成したコンテンツやメディアの著作権は誰に帰属しますか？

ChatGPTに入力を依頼したユーザーが著作権者となります。

ChatGPTに対して起こされた訴訟にはどのようなものがありますか？

特にChatGPTをターゲットにしたものはありません。しかし、OpenAIは一般に入手可能なデータで学習させたAIシステムに影響する、ChatGPTに関わる少なくとも1つの訴訟に関与しています。

ChatGPTは盗作に関する問題を抱えていますか？

ChatGPTのようなテキスト生成AIモデルは、学習データからコンテンツを再利用する傾向があります。

出所：TechCrunch:ChatGPT: Everything you need to know about the AI-powered chatbot

＃3に続く