(以下、INDUSTRY DIVEによるPinterestとLiveRampとのパートナーシップ発表に伴う記事を翻訳・編集したものであり、元の記事・内容については当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
Pinterestは、ターゲティング広告に関するLiveRamp(ライブヴァンプ)との新しいパートナーシップを発表した。
選択したPinterestの広告パートナーに「データクリーンルーム」を実装することで、Pinterestと情報を再共有することなく、企業がターゲティング広告のためにファーストパーティデータを活用できるようになった。
クリーンルームは、データのアップロードと暗号化プロセスを管理、ユーザーレベルのデータが当事者間で直接共有されないようにする。これにより、企業は、企業と広告ホスティングサイトの両方と既存の関係を持つ人々に広告を表示でき、また、そのデータは完全に分離される。
Pinterestの説明は以下の通り
「PinterestとLiveRampの連携により、Albertsonsのようなブランドがファーストパーティデータ1とPinterestプラットフォームのデータを安全な環境で統合できる、信頼できるサードパーティの場が提供されます。クリーンルームでは、情報の非公開を保ち、広告のパフォーマンスに関する情報を集約して提供します。中立的なクリーンルーム環境は高度なプライバシーコントロールを提供するため、どちらの当事者も個人を特定できる販売データやキャンペーンデータを相手に見せることはありません。」
出典:Social Media Today ”Pinterest Announces New Partnership with LiveRamp on Data Clearn Rooms”
AppleのiOSトラッキングのアップデートからGoogleのCookieトラッキングへの変更計画に至るまで、データ収集プロセスの変更が続くなか、各プラットフォームは現在、異なるアプリ間でのデータ共有を必要とせず、パーソナライズされたターゲティング広告を促進するための新しいプロセスの開発に取り組んでいる。
クリーンルームは、広告パートナーが自社データをプラットフォームと統合し、より直接的なターゲティングや追跡(トラッキング)を促進するためのソリューションとして登場しました。MetaやLinkedInも異なる方法でクリーンルームを導入し、同じように促進させている。
Pinterestは、ビジネスチャンスを最大限に活用するため、広告ビジネスを強化している。過去1年間、ユーザー数の増加という点でアプリが軌道に乗ったとはいえ、Pinterest広告はまだ一部地域で利用できず、広告費を増やすために最適なターゲティングや実績を提供すべく努力を続けている。
データ取得に関する新たな制限2が加わったことで、広告業にとっては厳しい状況が続く。Pinterestの「データクリーンルーム」により、ブランドがPinterestの4億4500万人ユーザーにアプローチしやすくなるのは、好ましいことといえる。
Pinterestによると、当ソリューションを利用する最初のクライアントは米食料品小売業のAlbertsons、その後、多くの広告パートナーがこれに続く予定とのこと。
Social Media Today ”Pinterest Announces New Partnership with LiveRamp on Data Clearn Rooms”
1 企業が自社で収集した顧客情報のこと
2 データプライバシー法:米国データプライバシー保護法(ADPPA)など 参考リンク