（以下は、TechCrunchのAIに関する記事を翻訳・要約編集したものであり、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。）
AI分野の動きは非常に速く、最新情報を追いかけるのは大変なことだ。
だが、AIがあなたの代わりに情報を整理してくれるまでの間に、機械学習の世界における最近の話題や注目の研究、個別に取り上げなかった実験について、手軽な形でまとめてみた。
先週、Amazonは「Rufus」というAI搭載のショッピングアシスタントを発表した。
このアシスタントはAmazonの商品カタログだけでなく、ウェブ上の情報をもとに学習したAIを搭載している。RufusはAmazonのモバイルアプリ内に存在し、商品の検索、比較、おすすめの商品を教えてくれる。
“ランニングシューズを購入する際に何を考慮すべきか？”といった買い物を始める際の大まかなリサーチから、”トレイルランニングとロードランニングシューズの違いは何か？”といった比較まで。Rufusは、顧客が自分のニーズを満たす最適な商品を見つけ、発見しやすくすることを有意義に改善します」とAmazonはブログで述べている。
それは素晴らしいことだ。しかし、私の疑問は、誰が本当にそれを切望しているのか、ということだ。
一般の人々が特にチャットボット形式の生成AIに興味を持っていない、あるいは考えていないと私は確信していない。調調査結果もそれを裏付けている。
昨年8月、Pew Research Centerの調査によれば、アメリカでOpenAIの生成AIチャットボットであるChatGPTを知っている成人のうち（全体の18%）、そのうち試したことがあるのはわずか26%だった。
もちろん、年齢によって使用率は異なり、50歳未満の若い世代の方が年配者よりも使用したことがあると報告する割合が高い。
しかし、ほとんどの人が最も人気のある生成AI製品であるにもかかわらず、それを知らない、あるいは気にも留めていないという事実は変わらない。
生成AIには、事実を捏造したり、著作権を侵害したり、偏見や有害性を吹聴したりする傾向があるなど、よく知られた問題がある。
Amazonが以前挑戦したAIチャットボットAmazon Qは、リリース初日に機密情報を暴露するなど、大苦戦を強いられた。
しかし、生成AIの最大の問題は、少なくとも消費者の立場からは、生成AIを使う普遍的な理由がほとんどないことだ。
確かに、Rufusのような生成AIは、シーン別の買い物、商品カテゴリーの比較、おすすめの商品の紹介など、具体的で狭いタスクには役立つ。
しかし、ほとんどの消費者のニーズに応えられているのだろうか？
eコマース・ソフトウェアの新興企業Namogooの最近の調査によれば、そうではないようだ。
Namogooが数百人の消費者にオンラインショッピングに関するニーズと不満を尋ねたところ、eコマース体験に最も重要なのは商品画像であり、次いで商品レビューと説明文であることがわかった。
回答者は、検索を4番目に、シンプルなナビゲーションを5番目に重要視しており、好み、情報、買い物履歴を記憶することは、最後から2番目であった。
つまり、一般的に人々は特定の商品を念頭に置いて買い物をし、検索は後回しになっているということだ。
Rufusはこの方程式を変える可能性はあるかもしれない。Amazonの他の生成AIショッピング実験の評判を見るとそうなるかもしれないし、もっと奇妙なことが起こるかもしれない。
以下は、ここ数日のその他のAI関連の記事である：
Google Mapsが生成AIを試験導入
Google Mapsは、新しい場所を発見するのに役立つ生成AI機能を導入した。
この機能は、大規模言語モデル（LLMs）を活用し、Google Maps上の2億5千万以上の場所や3億以上のローカルガイドからの投稿を分析し、ユーザーが求めているものに基づいて提案を引き出す。
音楽などのための生成AIツール
他のGoogleのニュースでは、Googleは音楽、歌詞、画像の作成に役立つ生成AIツールをリリースし、より有能なLLMの1つであるGemini Proを世界中のBardチャットボットのユーザーに提供した。
新しい“オープン”なAIモデル
Microsoftの共同設立者である故ポール・アレン氏が設立した非営利のAI研究機関であるAllen Institute for AIは、より「オープン」であると主張するいくつかの生成AI言語モデルをリリースした。
重要なのは、この生成Ai言語モデルが開発者がトレーニングや実験、商業利用に制約なく使用できるようにライセンスされていることだ。
FCCがAI生成の電話を禁止へ
FCCは、音声クローン技術をロボコールで使用することを基本的に違法とし、これにより詐欺のオペレーターを告発しやすくすることを提案している。
Shopifyが画像エディタをリリース
Shopifyは商品画像を強化する生成AIメディアエディタをリリースした。
出品者は7つのスタイルからタイプを選択するか、プロンプトを入力して新しい背景を生成することができる。
GPT発動
OpenAIは、ChatGPTユーザーがどのチャットでもGPTを呼び出せるようにすることで、AIモデルを搭載したサードパーティアプリであるGPTs（Generative Pre-trained Transformers）の採用を推進している。
ChatGPTの有料ユーザーは、”@”と入力し、リストからGPTを選択することで、GPTを会話に参加させることができる。
OpenAI、Common Senseと提携
関連性はないが、OpenAIは子供向けの様々なメディアや技術の適合性をレビューしランク付けする非営利団体Common Sense Mediaと提携し、保護者、教育者、若者向けのAIガイドラインや教材で共同で開発すると発表した。
自律的ブラウジング
Arc Browserを製造するThe Browser Company社は、検索エンジンをバイパスしながらあなたの代わりにネットサーフィンを行い、結果を得るAIを構築することを探求している。
出所：https://techcrunch.com/2024/02/03/this-week-in-ai-do-shoppers-actually-want-amazons-genai/
