(以下はTechCrunchのTikTokタレントマネージャー・ポータルに関する記事を要約したものであり、元の記事・内容については当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
TikTokは、企業や エージェントが世界80万人の優秀なクリエイターとつながるプラットフォーム「TikTokクリエイター・マーケットプレイス」をアップデート、新たに「タレントマネージャーポータル」を立ち上げた。
これによりクライアントから「有名人(メガスター)」クリエイターに提示されるプロモやキャンペーンをマネージャーが監督、実行、分析でき、企業とクリエイターの連携がよりスムーズに進行すると期待されている。
「タレントマネージャーポータル」の流れは以下のとおり。
①クリエイターの承認を得たマネージャーが「クリエイターマーケットプレイス」にログイン
②案件の流れの管理
③クリエイターに代わって契約交渉
④作品のフィードバック処理
⑤キャンペーンのパフォーマンスに関する様々なレポートや指標の確認
当機能は現在αテスト中。複数エージェンシーが既に登録している(非公開)
なお、マネージャーがアクセスできるのはマーケットプレイスアカウントのみで、実際のTikTokアカウントにアクセスできるのは従来通りクリエイターのみ。
当機能は、広告へのクリエイター起用と活用を望む企業向けに、既存マーケットプレイスの機能を補完、TikTokが調査したブランドの71%で、より高い広告想起(アド・リコール)率を実現しているとのこと。
TikTokクリエイターマーケットプレイスは2019年に登場、拡大するクリエイター・マネタイズ・エコシステムの重要な役割を担っている。2021年からAPIを導入、マーケティング企業が自社システム内でそのファーストパーティデータを利用できるようにした。
以前は、企業がトップクリエイターと仕事をする場合、スクロールやキーワード検索など手作業でクリエイターを探す必要があった。このマーケットプレイスの登場により、キーワード、投稿コンテンツ、指標(オーディエンスサイズやメイクアップなど)によるフィルターなどでクリエイターを選別できるようになった。
企業は、クリエイターに直接アプローチする「直接招待」、募集要項を作成し、クリエイターが自己PRする「応募キャンペーン」のいずれかを選択できる。また、AIや自然言語処理により、クリエイターが投稿したコンテンツをもとにマッチングを行うため、プロセスの自動化も実現している。
現在、クリエイター・マーケットプレイスのチームを率いるのは、TikTokのクリエイター・マーケティングソリューションのグローバルオペレーション責任者アドリアン・ラヘンス氏。コンテンツやブランドとクリエイターのコラボレーションを通じたマネタイズに力を入れている。
TikTokによると、クリエイターと連携するブランドは、好感度が26%上昇し、推奨度も22%上昇するとのこと。
また、TikTokユーザーの71%が、クリエイターの信用度がブランドから購入する動機になったと回答している。
クリエイター・マネタイズの諸問題解決は、TikTokアプリで優秀な人材を確保するための鍵と言える。
Meta、Snap、YouTubeといった巨大テック企業との激しい競争のなか、YouTubeが2月1日からShortsクリエイターと広告収入の共有を開始すると発表したばかり。
ブランドキャンペーンの報酬はまちまちであり、クリエイター・マーケットプレイスを通じて数万~数十万ドルを獲得したTikTokのトップクリエイターもいれば、支払いの代わりにギフトを受け取っているケースもある。
TikTokはこのαテストがいつまで続くかは明らかにしていない。
出所:TikTok launches a Talent Manager Portal so managers can negotiate brand deals for clients