(以下は、Tech Crunch及びYahoo!NewsのSnapchatに関する記事を翻訳編集したものであり、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
先日行われたSnapパートナーサミットで発表されたSnapchat関連のニュースをまとめてご紹介します
Snap+ 300万ユーザー突破
Snapの有料プランSnapchat+が購読者数300万人突破
- 同社は、Snapchat+の提供開始以来、アプリ内課金により8000万ドルを売り上げている
- 2022年6月に有料版を開始、翌月にはサービス対象地域を拡大。2022年8月に100万人、2023年2月に200万人を達成と、着実に購読者数を伸ばしている
- 300万加入者は3億7,500万人のDAU(デイリーアクティブユーザー)の1%未満
- カスタム通知音、ストーリー期限コントロール、カスタマイズ可能なチャット壁紙、ギフトオプションなどの新機能を追加
- 今後加入者は生成AIも利用できるようになるとのこと
- 加入者の57%が米国、10%が英国、サウジアラビア、オーストラリア、カナダがそれぞれ5%
- また、Snapchat+がVerizonの+playストアに追加され、Verizonユーザーは登録時に3ヶ月分のサブスクリプションサービスを無料で利用できるようになった
- My AIチャットボットや、加入者がテキストプロンプトで背景を生成できる機能など、ジェネレーティブAI機能の導入も行っている
共有ストーリーモード新機能① コミュニティーズ
- コミュニティーズは、同じ学校の人たちと交流するための共有ストーリーモード
- 同じ学校のユーザー同士が、学内の他の人々の近況を見たり、新しい友情を築いたり、自分の視点を共有できる
- 現在テスト中で、今後高校や大学を追加していく予定。
共有ストーリーモード新機能② アフターダークモード
- アフターダークモード(「夜更かし」ストーリー):投稿できるのは、午後8時以降
- 期末試験のために遅くまで勉強していた人も、コンサートに行った人等が楽しめる
- アフターダークストーリーに投稿した友人だけが、翌朝に共有されるスナップを閲覧できる
- 今後、早起きした人のための同様の共有ストーリーを追加する予定
メモリーズ アップデート&新機能
- メモリーズアップデート:1年前のある日に何をしていたかを回想できるフラッシュバック機能
- 新機能「フレンドシップ・フラッシュバック」:友達との写真から過去の出来事を振り返るもので、会話に直接表示される
公開ストーリーズ追加、収益分配プログラム更新
Snapchat、公開ストーリーを追加、クリエイター向けレベニューシェアプログラムも拡充
- Snapは、クリエイターの注目を集め、生計を立てるための追加機能を展開する
- 一年前に試験的に導入した、広告から収益の一部を得ることができるプログラムを発展
- 参加条件:
- フォロワー数5万人以上、月間再生回数が2,500万回以上のクリエイター
- 月に10回以上ストーリーを投稿
- 短編動画では、動画の途中に広告を埋め込むことができないため、マネタイズが難しいし、2つの動画の間に広告を入れた場合、誰が収益分配を受けるのか、という課題が残るが、ストーリーズでは、ミッドロール広告が常に同じクリエイターの動画の間に表示されるため、収益分配が可能となる
- つまり、ストーリーに配置された広告から定期的に現金の支払いを受けるということ
- さらに、SpotlightのコンテンツをSnap Mapに統合したり、公開プロフィールのバイオにLinktreeを追加するなど、クリエイターが注目されやすくなるような工夫をしている
AR ミラーズ
- Snapchatは自社のウェブサイトやアプリでSnapchatの技術を活用したい企業にARツールや専門知識を提供する新サービス「AR法人サービス(ARES)」の詳細を公開
- そのなかのARミラーズは、物理的なスペースやイベントに、AR試着や3D商品閲覧などのAR機能をもたらす新しいサービスで、コカ・コーラはこの技術を使ってAR対応の自動販売機を作っており、他の小売業者もこの製品をテストしている
- ARミラーズを利用した企業(Goodr、Princess Polly、Gobi Cashmereなど)では、商品をカートに入れる確率が81%アップ、コンバージョンが67%アップなどの結果が出ている
My AI
AIチャットボット MyAI、全世界のユーザーに無料で提供開始
- 当初2023年2月にSnapchat+会員向けに開始されたが、現在無料で誰でも利用できるようになった
- ユーザーはチャットボットを使って1日あたり約200万件のメッセージを送信しているとSnapは述べる
- グループチャットにMy AIを追加したり、Snapマップやレンズでおすすめの場所を教えてもらったり、My AIとスナップを共有してチャットの返信を受け取るなど、新機能も追加、機能がパワーアップしている
ただし、MyAI、ネガティブレビューが急増という記事も
- 過去1週間、Snapchatの米国App Storeレビューの平均は1.67で、75%のレビューが星1だったとのこと
- アルコールや違法薬物に言及するなど、ペアレンタルコントロールが未完であったため、現在年齢フィルター導入や、などの新しいツールで対応中。
- また、ペアレンタルコントロールハブ「Family Center」にインサイトを導入する計画
- ビジネスに組み込むのはいいが、その方法に問題があったとの指摘
- ユーザーのチャットフィードの上部に勝手に固定されていて、ブロック、削除ができない…不満が殺到、Snapchat自体を辞めたい人まで出てくる始末
- My AIを削除するにはSnapchat+に加入する必要があるとのことで、ますます激怒するユーザー多数。
Snap マップ アップデート
バックグラウンドで動く位置情報共有モード「ライブ・ロケーション」を導入
- ライブロケーションを常に友人と共有するもので、Appleの「Find My」に類似
- 3Dビジュアル要素を追加:地元の名所などをより詳細に表示
- 興味のありそうな場所を提案:「昨夜の人気スポット」タブを追加
アクティビティセンター 導入
- ユーザーが友達の近況を簡単に把握
- Snap Map上で友達の居場所を確認したり、友達がBitmojiの衣装を更新したら通知を受け、誰かの誕生日かどうかを確認することができる
Bitmoji(ビットモジ) 更新
- リアルな寸法、陰影、照明でより表情豊かな外観を特徴とする、アバタースタイルの更新を発表する予定
- Bitmojiの衣装セレクションにMarvelを追加
- 全世界で約17億個のBitmojiが作成されており、昨年のSnap Partner Summitイベントで発表した10億個という数字から大幅に増加している
ARレンズ
生成AIを搭載した「文脈型ARレンズ」の提供を開始
- 同社は、TikTokのボールド・グラマーフィルターが視聴者を沸かせたように、AIを使ってARサービスを強化している
- ユーザーとその周囲を没入感のあるSFアニメーションのシーンに変える「コスミック・レンズ」を展開
- 撮影された写真やビデオの文脈に合った文脈的なレンズを導入
- カメラの視界にあるものを視覚的に理解することと、地域の天気や予報、時間帯など特定の要素を理解するAPIを組み合わせることで実現
- さらに、Snapchatは、メモリーにARをより速く追加する方法をテストしている
関連:Snapchatレンズ
レンズといえば、先日Snapが発表したこちらもご紹介しておこう。
MicrosoftとSnap、Snapchat Lenses for Teamsを発表
- Teamsユーザーは、会議中に26種類の人気レンズを使用、アニメのキャラクターに変身したり、ビデオに楽しい背景を追加できるようになった
- Snapのソフトウェア開発キット「カメラ・キット」によって実現、提携先が自社のアプリケーションやウェブサイトでSnapのAR技術を活用できる
出所
Tech Crunch :Snapchat’s AI chatbot is now free for all global users, says the AI will later ‘Snap’ you back Yahoo!News:Snapchat unveils new Story modes, updates to Snap Map, enhanced Bitmoji and more