(以下は、SocialMediaTodayのThreadsに関する記事(2023/8/7および2023/8/9)を翻訳編集したものであり、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
記録的な速さで1億人のサインアップを達成した後、Threadsの成長は著しく鈍化した。
現在の登録者数は現在1億2,000万人ほど、その成長は、最初に大々的に発表されたときから90%鈍化しているとの報告もある。また、初期の興奮が冷めるにつれて、エンゲージメントも大幅に低下しているようだ。
デスクトップ版のThreadsアプリはまだ展開されていないが、Threadsはローンチ時の関心を活かそうと機能を着実に拡充しており、下記の通り一連のアップデートを行っている。
「いいね!」したThreadsを閲覧できる
Threadsは現在、「いいね!」したThreadsを閲覧できる新しいセクションを展開中だ。この新機能により過去に関わったコンテンツを見つけることができる。
細かい通知設定が可能に
Threadsと返信の通知設定を個別に変更することが可能に。
さらに時間を指定して、Threadsからのすべての通知を停止することもできる。
「Instagramで送信」オプションが追加
Threadsの投稿が直接InstagramのDMでシェアできるようになった。
Instagramのアダム・モッセーリ最高責任者は、ユーザーがフィード投稿やストーリーズよりもDMで多くのコンテンツを共有するようになったと述べている。
代替テキストタグの追加
Threadsは代替テキスト(alt-text)も展開しており、投稿前に写真に説明を追加したり、自動生成された代替テキストを編集したりできる。
メンションボタンの追加
プロフィールに新たに「メンション」ボタンを追加、投稿時にアカウントについてより簡単に言及できるようになった。
@を入力して関連するハンドルネームを見つけるのはそこまで難しいことではないため、この機能はやや不必要に感じる。しかし、このボタンによりメンションを最大化し、Threadsユーザー間のエンゲージメントを高めるのには役立つかもしれない。
フォローリストをソートする機能を追加
Threadsはフォロワーの一覧をフォローの古い順または新しい順で並び替える機能も追加した。
さらに、設定に新しく「いいね!」したThreads投稿を表示できるようになった。
本人確認のため、rel=”me”のサポートを開始
Threadsは、ActivityPubの統合に向け、rel=”me”のサポートを開始した。
最終的には、ユーザーがフェディバース(Fediverse)プロトコルをサポートする、Mastodonのような他のプラットフォームでも本人確認を行えるようになるだろう。
Threadsは、分散型ソーシャルメディア・ツールの次の波にMetaが乗るためのものであり、Metaユーザーがよりオープンなサービスに接続するための、より簡単な経路を提供するものだ。
まとめ
急速に変化するXの代替を多くのユーザーが求めているなか、Threadsがローンチ時の関心を生かし、X(旧Twitter)に取って代わる存在になれるかどうかは、まだ何とも言えない。
Twitterは、ジャーナリストたちに愛用されてきたことに重要な価値を持つ。最新ニュースを随時更新し、ニュースの情報源として、また最新情報を共有するための貴重なリソースを提供してきた。
彼らジャーナリストたちがXの利用をやめ、代わりにThreadsに向かうとしたら、その影響はXにとっても計り知れないだろう。
Threadsの利用は派手なローンチ時から激減し、アプリのダウンロード数も鈍化している。そして依然としてEUでは使えぬままである。しかし、近々リリースされるデスクトップアプリを使えば、より多くの報道機関が積極的に利用するようになり、Threadsは当初の関心をさらに高めることができるだろう。