（以下は、SocialMediaTodayのInfluencer Marketingに関する記事を翻訳編集したものであり、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。）
インフルエンサーマーケティングは今やほとんどのデジタルマーケティングプランにおいて重要な要素となっている。
しかし、実際にインフルエンサーマーケティングの広告支出が往来のソーシャル広告支出よりも早い成長を見せているのをご存じだろうか？
これはInsider Intelligenceによる最新のインフルエンサー業界レポートでの発見のひとつで、インフルエンサーマーケティングへの投資を促すキートレンドと、ブランドが広告プランに組み込むべき要素に焦点を当てている。
フルレポートはこちらからダウンロードできるが、この記事ではいくつかの主要なポイントを見ていこう。
インフルエンサーマーケティングはソーシャル広告よりも効果的で持続可能である
インフルエンサーマーケティングの成長
まず、Insiderはインフルエンサーマーケティングの成長を強調し、ブランドはインフルエンサーたちを有名人とする新しいトレンドに広告戦略を合わせていかねばならないことを指摘している。
“今、行動を起こすべき時です。
2023年中には、インフルエンサーマーケティング支出がソーシャル広告支出よりも約3.5倍速く増加するでしょう。
これは、経済的な懸念や激しい競争の中でもクリエイターの持続力を示すものです。”
インフルエンサーマーケティングの支出の成長は主要なソーシャルプラットフォーム全てにおいて広告収益の成長を上回っている（2023）
赤：インフルエンサーマーケティング支出の成長 グレー：広告収益の成長
TikTokのような特にクリエイティブ志向のプラットフォームや、ショート動画の普及が進んでいることを考えると、インフルエンサーマーケティング予算が通常の広告よりも速いペースで増加しているのは驚くべきことではない。
ただし、重要なのはより多くのブランドがクリエイターを活用して、ブランドメッセージを強調しようとしていることだ。これは消費者のコンテンツの受け取り方を変え、その結果通常の広告の影響を減少させる可能性があることに留意しなければならない。
ハリウッドのストライキにより高まったクリエイターの力
Insiderはまた、ハリウッドの脚本家たちのストライキが、（ストライキ活動の範囲内で）代わりの収入を得る機会を求めるクリエイターを増加させ、インフルエンサーマーケティングにさらなる機会をもたらすかもしれないことにも言及している。
同時に、ソーシャルプラットフォームがトップのクリエイティブな才能を持つインフルエンサーたち取り込もうとする動きも、ブランドとのパートナーシップの機会を増やすだろう。
これは、さらなるインフルエンサーマーケティングの検討の機会を広げ、ブランドが消費者と協力しやすくすることで新しい、より共感を呼ぶインフルエンサーキャンペーンの道を開くだろう。
フルレポートには、インフルエンサーたちが広がる機会を通じてどのように収益を上げているか関する洞察も含まれる。
米国のインフルエンサーがどのように収入を得ているか(2021&2023)
クリエイターについて真剣に受け止めるべき時が来ている
また、レポートでは、インフルエンサーが自分たちの世代の主要なエンターテイナーとして急速に台頭し、多くの場合従来のエンターテイメントスター以上の関心を引き寄せている様子も調査している。
”インフルエンサーたちはTVに向かっている兆候がある。エピソードごとのクリエイターコンテンツへのトレンドが高まっており、Remi BaderやTed ZharなどのTikTokクリエイターが彼らのチャンネルで予測可能なTVスタイルの動画に取り組んでいる。
TVコンテンツに成功したクリエイターはほとんどいないが、それに対する消費者の関心は存在している。
米国の18歳から24歳の約2/3と、25歳から34歳の約半数が、お気に入りのクリエイターが出演する、脚本のあるTV番組や映画を視聴する可能性が高いとされている。”
米国の成人がお気に入りのクリエイターが出演する脚本付きのTV番組や映画を視聴する可能性（年齢別/2023年8月）
これもまた考慮すべき大きな要素だ。
時間の経過とともに、ソーシャルネットワークはその「ソーシャル」な側面から離れ、TikTokに導かれむしろエンターテイメントに向かっており、自身を「エンターテイメントプラットフォーム」として位置付けている。
この流れの中で、ソーシャルアプリは今や補完的な要素よりもメインイベントとなっており、人々はモバイルデバイスでコンテンツを消費する時間を増やし、無限に続くビデオクリップをスクロールし続けている。
多くの場合、ソーシャルネットワークは最新のエンタメトレンドを話し合う場所ではなく、トレンドが生まれる場所となっており、視聴者へのリーチを最大化したいクリエイターたちにとってはさらなる重要な検討事項となっている。
フルレポートには、インフルエンサー業界に関するさらなる観察や注釈、そして最新トレンドに合わせて我々のメディア消費習慣がどのように変化しているかに関する情報が含まれている。
