(以下は、Tech CrunchのTikTokに関する記事を翻訳・要約編集したものであり、元の記事・内容について当社が独自に制作・発信しているものではございません。)
米国や英国での圧力が増す中、TikTokはアプリで教育コンテンツ育成に対する取り組みを強調している。
TikTokは今週火曜日、昨年米国で初めて開始したSTEMフィードを英国とアイルランドを皮切りに欧州全域に拡大すると発表した。
STEMフィードとは?
STEM:Science-Engineering-Technology-Math(科学、技術、工学、数学)
STEMフィードは昨年米国で初めて開始された、STEMに関連する動画の専用スペースとなっている。「フォロー中」「おすすめ」と並んで表示される。
STEM関連のハッシュタグはこれまでに1100億回以上視聴されており、これらのトピックにさらに深くかかわりたいユーザーのための目的地として設計された。
同社はブログ記事で、
「未来の科学者たちがコメントで実験を促したり、新人プログラマーたちがコーディングを学ぶのを手助けしたりなど、STEMフィードは共同学習、インスピレーション、豊かな経験のためのスペースを提供します。」と述べている。
TikTokはまた、質の高いSTEMコンテンツをユーザーに提供するため、Common Sense NetworksおよびPoynterとの提携を拡大することも発表している。
提携の一環として、Common Sense NetworksはすべてのコンテンツがSTEMフィードにふさわしいかどうかを審査し、Poynterは情報の信頼性をチェックする。
コンテンツが両方のチェックポイントを通過しない場合、STEMフィードの対象とはならない。
STEMフィードの効果
TikTokによると、米国ではSTEMフィード開始以来STEM関連コンテンツが24%増加している。
過去3年間で、全世界で約1,500万本のSTEM関連動画が投稿された。
以来、33%のユーザーがSTEMフィードを有効にしており、10代の若者の3分の1が毎週STEMフィードを閲覧しているという。
TikTokの規制
STEMフィードのローンチは、TikTokが有害なコンテンツを子供やティーンエイジャーに表示していると批判され、権利団体がこのアプリはユーザーをできるだけ長く夢中にさせるために中毒性のあるデザインを採用していると主張している中で行われた。
欧州連合(EU)は2月、TikTokがデジタルサービス法に違反していないか調査していると発表した。これには、オンラインでのユーザーの安全を確保するための規則が含まれている。
同委員会は、TikTokが未成年者が不適切なコンテンツを見つけるのを阻止するのに十分な対策が講じられているかどうかを調査し、そのデザインの選択が中毒的な行動を刺激していないかどうかを調査している。
本日の発表で、TikTokは世界中の議員からの批判に対抗する方法として、アプリを利用している何百万人もの若いユーザーのための教育的ハブであることをさらにアピールしようとしている。
TikTokのCEOであるShou Chewは、2023年3月と2024年1月の2回に分けて行われた米国議会の公聴会で証言する際、若いユーザーにとって有害であるという主張に対抗するためSTEMフィードを利用している。
今後STEMフィードは世界的に広がっていくのだろうか。
また、別の新しいフィードが生まれるのだろうか。
出所:https://techcrunch.com/2023/03/14/tiktok-is-adding-a-dedicated-feed-for-stem-content/