LINEヤフーは、LINE公式アカウントの新機能「投稿」を、2026年10月21日からすべてのアカウントに提供する予定だ。同社のお知らせによれば、認証済アカウントには9月16日から順次提供が始まっている。投稿ではテキスト、画像、動画を組み合わせて発信でき、9月30日に提供を終えた「LINE VOOM」の代わりになる機能と位置づけられている。ただし、VOOMの投稿を「投稿」へ移す機能はない。同じ内容を載せたい場合は、提供開始後に作成画面から改めて投稿する必要がある。
投稿がどこに表示されるかは、運用の判断に大きく関わる。表示先はLINEアプリの「ホーム」タブと、公式アカウントのビジネスプロフィールの2か所だ。ホームタブについては「投稿すると必ず表示されるわけではありません」と注記があり、表示するかどうかは同社の基準で決まる。ビジネスプロフィールに載るのは、予定されているリニューアルの後になる。ビジネスプロフィール刷新のお知らせによれば、刷新の実施日は10月28日の予定である。このとき、旧来の「最近の投稿」パーツにある画像や動画は削除される。
つまり10月21日から28日までの約1週間は、投稿しても確実に表示される場所がない。さらに28日には、プロフィール上の古いデータの一部が消える。VOOMで発信してきたブランドや事務所は、今週のうちに次の3点を決めておく必要がある。過去のどの投稿を出し直すか、何を手元に保存するか、誰が作業を受け持つかだ。本稿では、公式資料を突き合わせて日程と仕様を整理し、VOOM投稿の棚卸し表と、プロフィール刷新までの暫定運用ルールを示す。
公式資料を突き合わせた日程──9月16日から10月28日までに何が起きるか
今回の変更は、VOOMの終了、投稿機能の提供、ビジネスプロフィールの刷新という3本のお知らせに分かれて告知されている。それぞれ更新が重ねられ、日付も変わってきた。投稿機能のお知らせは8月19日と26日に提供開始日を改め、プロフィール刷新のお知らせも10月7日に実施日を変えている。3本の記載を、10月15日時点の内容で時系列に並べた。
| 日付 | 起きること | 出典 |
|---|---|---|
| 9月16日 | メッセージ配信時の「LINE VOOMに投稿」機能を廃止。分析タブの「LINE VOOM」メニューを削除。プロフィールの「最近の投稿」にVOOMの投稿が出なくなり、「フォロワー数を表示」と「投稿」ボタンも廃止 | VOOM提供終了のお知らせ |
| 9月16日 | 認証済アカウントに「投稿」の提供を順次開始 | 投稿機能のお知らせ |
| 9月30日 | LINE VOOMの提供を終了。終了後も「一定期間」は、LINE VOOM Studioで投稿データを確認できる | VOOM提供終了のお知らせ |
| 10月21日(予定) | すべてのアカウントで「投稿」を利用可能に。一部の認証済アカウントもこの日から | 投稿機能のお知らせ |
| 10月28日(予定) | ビジネスプロフィールを刷新し、順次反映。投稿の掲載はこれ以降になる | プロフィール刷新のお知らせ |
| 未定 | 管理画面と管理アプリから「LINE VOOM」タブを削除 | VOOM提供終了のお知らせ |
表から読み取れるのは、「VOOMに出せなくなる日」と「投稿が届く場所が揃う日」の間に、6週間の空白があることだ。メッセージ配信と同時にVOOMへ投稿する機能は、9月16日に止まった。一方、投稿が表示される場所のうちプロフィールが使えるようになるのは、早くても10月28日になる。すでに投稿を使える認証済アカウントでも、この間に出した投稿が確実に表示されるのは、表示の保証がないホームタブだけである。日程はどのお知らせでも「変更になる場合がある」とされており、作業の締め切りは公式の更新を確かめながら決めたい。
「投稿」の仕様──VOOMの代わりだが、使い勝手は同じではない
投稿機能の詳細は、管理画面のマニュアル(10月6日更新)に書かれている。投稿の形式は3種類で、どの形式でもテキストは最大1万文字まで入る。VOOMで縦型の短尺動画を中心に発信してきた場合は、「ショート動画投稿」がそのまま受け皿になる。
| 投稿タイプ | 画像・動画 | テキスト |
|---|---|---|
| メディア投稿 | 画像と動画を合わせて最大20ファイル。画像は1枚10MBまで(JPG/JPEG/PNG)、動画は500MB・20分まで(MP4/M4V/MOV/AVI/WMV) | 最大10,000文字 |
| ショート動画投稿 | 動画1本のみ。500MB・20分まで、推奨比率は9:16。サムネイル画像は10MBまで(推奨1:1) | 最大10,000文字 |
| テキスト投稿 | なし | 最大10,000文字 |
運用の手順を組むうえで注意したい仕様が4つある。1つ目は、内容を編集できるのが「下書き」の投稿だけだという点だ。公開済み、予約済み、非公開の投稿は後から直せない。誤字や価格の誤りに気づいたら、削除して出し直すしかない。2つ目は、予約投稿があることだ。ただし、同社の判断で公開が止められた投稿は、指定した日時になっても公開されない。3つ目は、生成AIで作った素材を含むメディア投稿やショート動画投稿では、作成画面で「AIで生成したコンテンツ」を有効にする必要があることだ。4つ目は、初めて使うときの手続きを、管理者権限を持つユーザーしか行えないことである。
一方で、マニュアルからは読み取れない項目もある。コメントやいいねの有無、投稿ごとの分析の指標、公開範囲を友だちに絞れるかどうかについては記載がなかった。VOOMで見ていた再生数などの指標を、投稿機能でも同じように追えるかは、10月21日以降に管理画面で確かめる必要がある。VOOMの実績値は分析タブから削除されたが、VOOM Studioの分析メニューで「一定期間」は確認できるとされている。比較の基準として残したい数字は、今のうちに書き出しておきたい。
表示先は保証されない──ホームタブとビジネスプロフィールをどう見込むか
投稿機能を、VOOMと同じ「出せば届く」場所として計画すると、見込みを誤る。2つの表示先のうち、ホームタブは同社の基準で表示が決まり、掲載は約束されていない。マニュアルには、投稿が掲載されるまで時間がかかる場合があること、公開が止められた投稿は利用者から見えなくなることも書かれている。
もう1つの表示先であるビジネスプロフィールは、10月28日の刷新で中身が大きく変わる。刷新のお知らせによれば、「最近の投稿」パーツは廃止され、そこに載せていた画像や動画は削除される。パーツごとの公開・非公開の設定もなくなり、状態は「下書き保存」と「公開中」の2つになる。保存しただけで公開していない情報は引き継がれず、紹介文も移行されない。「お知らせ」パーツに登録できる件数は200件から20件に減り、最新20件より古いものは削除される。「自由記述」「お知らせ」「アイテムリスト」「よくある質問」の4つは、削除すると元に戻せない。
こうした仕様から、本稿は当面の配分を次のように考える。確実に届けたい告知は、これまで通りメッセージ配信で送る。投稿は、ホームタブで新しい人に見つけてもらうための追加の出口と位置づけ、表示されるかどうかを前提にしない。プロフィール刷新の後は、プロフィールを訪れた人に向けて、最近の発信を並べる場所として投稿を使う。友だちとの直接の接点としてはメッセージを軸にし、投稿は補助に回す配分だ。楽天市場の店舗向けメッセージ窓口を扱ったRakuten Link 公式アカウントの記事と同じく、まず「誰に確実に届くのか」を見極めることが出発点になる。
VOOM投稿の棚卸し表──「再投稿」「保存のみ」「捨てる」の振り分け
VOOMの投稿は自動では移らないため、全部を出し直すのか、一部を選ぶのかを決めなければならない。過去の投稿を全部出し直すと、ホームタブで古い情報が新しい投稿として流れかねない。本稿は、出し直す投稿を絞ったうえで、残りは保存だけにする方針を勧める。以下は、投稿の性質ごとの振り分け案である。これは同社が示した基準ではなく、公式資料の仕様をもとに本稿が整理したものだ。
| VOOM投稿の種類 | 振り分け | 判断の理由と注意 |
|---|---|---|
| ブランド紹介・商品の使い方など、今も通用する定番の内容 | 再投稿 | プロフィール刷新後に並ぶ「顔」になる。価格や仕様を最新に直してから、下書きで確認して公開する |
| 反応が特によかった短尺動画 | 再投稿(選んで) | ショート動画投稿で出し直す。音源や出演者の利用許諾が、新しい場所での掲載にも及ぶかを先に確かめる |
| 終了したキャンペーン・期間限定の告知 | 保存のみ | 出し直すと誤認を招く。実績の記録として、文面・素材・実績値を手元に残す |
| クリエイターとのタイアップ投稿 | 保存のみ(再掲は契約次第) | 二次利用の期間や媒体が、VOOM向けの契約に限られていないかを確認する。再掲するならPR表示もやり直す |
| 時事ネタ・季節の挨拶 | 捨てる | 再投稿の価値は低い。必要なら一覧だけ残す |
| 素材の元データが手元にない投稿 | 保存を優先 | VOOM Studioで見られる期間は「一定期間」とされ、終わりの日は示されていない。書き出しの機能も、お知らせからは確認できない |
出し直す投稿は、下書きの段階で確認を終えてから公開する手順を固定したい。公開後は内容を直せず、削除と再投稿のたびに表示の評価がどう変わるかもわからないためだ。AIで作った画像や動画を含む投稿は、出し直すときに「AIで生成したコンテンツ」の設定を忘れないようにする。クリエイターとのタイアップ投稿は、契約の範囲と広告であることの表示の両方を確かめる必要がある。契約で押さえる項目は「二次利用込み」のPR案件の記事で、表示の書き方はPR投稿の「書けない言葉」チェックリストで整理した。
プロフィール刷新までの暫定運用ルールと、担当の割り振り
10月28日までの約2週間には、投稿機能の立ち上げとプロフィール刷新の準備という2つの作業が重なる。どちらも締め切りがあり、片方を後回しにするとデータを失う。作業を担当ごとに分け、締め切りを明確にしておきたい。以下は本稿が示す割り振りの例で、日付は公式の予定に合わせている。
| 担当 | 作業 | 目安の締め切り |
|---|---|---|
| 管理者権限を持つ人 | 投稿機能を初めて使うときの手続き。運用担当者の権限を見直す | 10月21日の提供開始後すぐ |
| 分析担当 | VOOM Studioの投稿データと実績値を書き出し、比較の基準として残す | 今週中(期限が示されていないため) |
| 制作担当 | 棚卸し表に沿って、再投稿する分を下書きで作る。最新の価格・仕様に直し、AI素材の表示を設定する | 10月21日以降、28日までに下書きを揃える |
| プロフィール担当 | 「最近の投稿」の画像・動画を保存する。21件目以降のお知らせ、復元できない4つのパーツ、紹介文、非公開の情報を控える。電話番号を統一する | 10月27日まで |
| プロフィール担当 | 紹介文をステータスメッセージに設定し直す。クーポンなど自動で掲載されたパーツのうち、不要なものを削除する | 10月28日の反映後 |
| 契約・法務担当 | タイアップ投稿を再掲できる範囲を確かめ、PR表示を確認する | 再投稿の公開前 |
刷新後のプロフィールでは、クーポンやショップカードなど、ほかの機能で作った有効なデータが自動で掲載される。刷新の当日は、意図しないクーポンが表に出ていないかを確かめる担当を決めておくと安全だ。公開・非公開の切り替えができなくなるため、一時的に隠したい情報は削除するしかない。削除すると戻せないパーツもあるので、消す前に必ず控えを取る手順を挟みたい。
初回の手続きが管理者権限のユーザーに限られる点は、複数の担当者や外部の代理店で運用している組織ほど影響が大きい。誰が管理者で、誰に運用の権限を渡しているかを、この機会に棚卸ししておくとよい。権限の渡し方と外し方は、Threadsの権限独立を扱った記事と同じ考え方で整理できる。
事務所・クリエイターにとっての論点──短尺動画の置き場所をどう考えるか
LINE公式アカウントを持つクリエイターや、その運用を支える事務所にとって、VOOMは友だちの外に短尺動画を届ける場所でもあった。投稿機能にもショート動画投稿の形式はある。ただ、ホームタブでの表示は保証されず、コメントや分析が使えるかも資料からは確認できない。現時点では、VOOMで得ていた発見の役割を、そのまま引き継げるとは言い切れない。
そのため当面は、短尺動画で発見してもらう役割はTikTokやInstagram、YouTube Shortsに置くのが現実的だ。そのうえで、LINE公式アカウントは友だちとの関係を深める窓口として位置づけ直す。投稿機能は、プロフィールを訪れた人に最近の活動を見せる場所として使い始める。10月21日の開放後に、ホームタブでどの程度表示され、管理画面でどの指標が取れるかを確かめ、配分を見直していく。VOOMの実績値を今のうちに書き出しておけば、そのときの比較の基準になる。
今週中に決めておくことは3つある。VOOM投稿をどれだけ出し直し、何を保存し、何を捨てるか。28日に消えるプロフィールのデータを誰が控えるか。投稿機能を、メッセージ配信を補う出口としてどう位置づけるかだ。日程はいずれも予定であり、同社のお知らせは更新が続いている。10月21日と28日の前後には、公式の告知をもう一度確かめたうえで作業を進めたい。
本記事は、株式会社TORIHADAが運営するクリエイターエコノミー専門メディア「CREATORS POST」がお届けしました。最新のマーケティング・クリエイター動向を、実務目線で発信しています。
この記事はAIを活用して書いています。



